株式市場では、急落時にこそ大きなチャンスが眠っています。しかし、そうした局面で「ナンピン買い」をしたくても資金がなく、ただ指をくわえて眺めることしかできなかったという経験を持つ個人投資家は少なくありません。特に2016年のトランプ相場では、一時的な混乱と回復の波が激しく、対応できなかった人も多くいました。この記事では、そうした経験を経た投資家に向けて、共感と今後に活かせる具体的な対応策を紹介します。
トランプショックとは?あのとき市場で何が起きたのか
2016年11月、米大統領選でドナルド・トランプ氏が予想外の勝利を収めたことで、世界の金融市場は一時的に大きな動揺に見舞われました。日本株も一時的に大きく売られ、日経平均は一時1,000円超の下落を記録。しかし、その後は米国の景気刺激策期待から一転して株価が急反発し、まさにジェットコースターのような値動きとなりました。
この急落時に株を「仕込みたかった」のに、手元資金がなかったという投資家も多く、悔しい思いをした人は少なくありません。
ナンピン買いの基本とリスク
ナンピン買いとは、保有株の価格が下がったときに買い増すことで、平均取得単価を下げ、将来的な含み益を得やすくする手法です。長期的に見れば有効な戦略となることもありますが、資金管理と銘柄選定を誤ると、損失を拡大する原因にもなり得ます。
特に、景気や業績が悪化している企業の株をナンピンしてしまうと、その後さらに値下がりするリスクがあり、注意が必要です。
資金がないときにできること
暴落時に「買いたくても買えなかった」経験は貴重な教訓です。次に備えてできることを整理しておきましょう。
- 生活費とは切り分けた投資資金の積立:月々1万円でも「暴落専用資金」を準備しておくことが大切です。
- つみたて投資で暴落に備える:ドルコスト平均法により、自動的に下落時も安値で買い続けられます。
- 信用取引を使わない戦略:資金が足りないからといってレバレッジに走ると、逆に退場リスクが高まります。
資金がないからこそ、堅実に構えることが重要です。
過去の暴落でナンピンできなかった投資家の声
実際、SNSや株式掲示板では次のような声が多数見られました。
- 「トランプショックで買い増ししたかったけど現金ゼロ…本当に悔しかった」
- 「資金があったら…と後悔してから、暴落用の口座を作るようになった」
- 「焦って信用で買ってしまい、戻る前にロスカットされた…」
このように、暴落時に資金がなかった経験は誰にでも起こり得ます。むしろ、それを機に資金管理や戦略を見直すきっかけにした人も少なくありません。
ナンピンできなかったことは失敗ではない
暴落時に買えなかったことは、一見すると「チャンスを逃した」と感じるかもしれませんが、逆に損失を拡大しなかったという意味では成功ともいえます。
「動かなかったこと」が守りの第一歩という考え方もあり、冷静さを保てたことは十分に評価すべき行動です。
まとめ
トランプ相場の急落時にナンピンできなかったのは、あなただけではありません。同じような経験をした投資家は多く、それぞれが次に向けた備えを始めています。重要なのは、失敗を失敗で終わらせず、次に活かすこと。資金管理の見直し、暴落時に備えた積立戦略、焦らない心構えを持つことで、次に同じ場面が来たときに自信を持って動けるようになるでしょう。

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