リスクリワードと勝率の関係を理解する:1対1以上を狙うと勝率は落ちるのか?

外国為替、FX

トレード戦略を構築するうえで、「リスクリワード(損益比率)を1対1以上に設定すべきか?」という問いは、非常に重要です。とくに「1対1なら勝率7割を維持できるけど、1対2や1対3を狙うと勝率が落ちる」と感じているトレーダーは多いのではないでしょうか?この記事では、リスクリワードと勝率の関係、そして戦略設計の考え方をわかりやすく解説します。

リスクリワードと勝率のトレードオフ関係

トレード戦略において、リスクリワードと勝率は基本的にトレードオフの関係にあります。たとえば。

  • リスクリワードが1対1の場合、理想的な勝率は50%以上で利益が出ます。
  • リスクリワードが1対2になると、勝率が約33%以上でもトータルでプラス。
  • 逆に勝率70%を維持するには、リスクリワードが1対0.4程度でも利益が出る可能性があります。

このように、損益比率が高くなるほど「利益幅」は広がりますが、「的中率」は下がる傾向にあります。

実例:1対1と1対2の違いを比較

仮に1トレードあたり1万円をリスクとし、20回のトレードを想定します。

条件 リスクリワード1:1 リスクリワード1:2
勝率 70% 50%
勝ち数 14 10
負け数 6 10
利益(勝ち×利益幅) 14万円 20万円
損失(負け×損失幅) 6万円 10万円
トータル損益 +8万円 +10万円

この例では、勝率が下がってもリスクリワードが高いことで、より高い利益が得られていることが分かります。

エントリーポイントが勝率を左右する

リスクリワードが大きくなるほど、相場がその水準まで到達する確率は下がるため、自然と勝率が下がる傾向にあります。ただし、精度の高いエントリーポイントを見つけることで、その勝率低下を緩和することも可能です。

たとえば、ダブルボトムのネックライン突破や、サポレジ転換後の押し目買いなど、信頼性の高いパターンでのみエントリーすれば、リスクリワードを1:2以上にしても高い勝率を維持することが可能です。

短期トレードか中長期かで変わる適正

スキャルピングやデイトレードでは、相場が短時間で大きく動くことが少ないため、リスクリワードは1:1~1:1.5程度が主流です。逆に、スイングトレードでは保有時間が長くなりやすいため、1:2や1:3も現実的です。

自分のトレードスタイルとリスクリワードのバランスを見極めることが重要です。

まとめ

リスクリワードを1対1以上に設定すると、勝率はある程度下がる傾向がありますが、それでもトータルで利益を出すことは十分可能です。大切なのは、エントリーの精度と戦略の一貫性を高めること。勝率だけでなく損益比率にも目を向け、両者のバランスを取ることで、安定したトレードが実現します。

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