リスクリワード比が2:1、つまり「リスクが2、リワードが1」という戦略は一般に避けるべきだと言われがちですが、これは本当に“ダメ”な戦略なのでしょうか?答えは「戦略全体の設計次第」です。本記事では高勝率を前提とした低リワード型戦略について、メリット・デメリット、成功の条件などを具体的に解説します。
そもそもリスクリワードとは何か?
リスクリワード(Risk/Reward)とは、1回のトレードで「いくら負ける可能性があるか」に対して「いくら勝てる見込みがあるか」を比率で表した指標です。例えばリスクリワードが2:1なら、1000円の損失リスクに対して、500円の利益を狙っている状態です。
多くのトレーダーは「1:2」や「1:3」のように、損よりも利益が大きくなる比率を推奨しています。しかし実は「2:1」でもトレード戦略としては成立します。
リスクリワード2:1戦略が有効な条件
1. 勝率が高い(70%以上)
勝率が高ければ、小さな利益を積み重ねることで収益が安定します。例:10回中8回勝てる戦略なら、たとえ1回の利益が小さくても全体ではプラスになります。
2. エントリー精度が高い
明確なパターン・サインがあり、無駄なトレードを避けられる精度が求められます。特に逆張り系やスキャルピングなどでは有効です。
3. 感情に流されない損切り管理
2回勝って1回負ければ±0の戦略なので、1回の損失で躊躇すると勝率が維持できません。
実例:2:1でも通用するトレードスタイル
●スキャルピング戦略:
EUR/USDを1分足で取引。ローソク足の反転サインでエントリーし、リスク10pipsに対してリワード5pipsを狙う。高精度でトレンド初動をとらえられるなら、2:1でも有効。
●逆張りゾーン戦略:
株価が過剰に下落した場面でリバウンド狙い。短期反発を狙うため利幅は小さめだが、タイミングを限定することで高勝率を確保。
注意点:この戦略に潜む落とし穴
1. 勝率低下=即赤字
リワードが小さいため、勝率が少しでも下がると収支はすぐにマイナスへ傾きます。過去検証やリアルトレードで勝率の安定性をチェックしましょう。
2. 精神的プレッシャー
連敗が続くと「次で取り返さないと」と焦り、ルール破綻につながる可能性も。メンタル管理が重要です。
3. 手数料やスプレッドの影響
リワードが小さいと、取引コストの影響が大きくなります。スキャル系でこの戦略を使う場合、スプレッドの狭い業者選びが必須です。
まとめ:リスクリワード2:1は「絶対NG」ではない
トレードの世界では「損小利大」が理想とされがちですが、それはあくまで一つの考え方です。勝率が高く、明確なルールをもっているならば、2:1というリスクリワードでも戦略として十分成立します。
大切なのは、リスクリワード・勝率・トレード頻度をバランス良く設計し、自分に合ったスタイルを見つけること。成功するトレーダーは「型」よりも「継続性」と「検証」を重視しているのです。

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