なぜ「株=個別株」の時代から「株=インデックス投資」へと意識が変化したのか?

株式

一昔前までは「株式投資」といえば個別銘柄を選んで売買することが一般的でした。しかし、近年では「投資=インデックスファンド」という風潮が広がり、「個別株はリスクが高いからやめとけ」という意見も増えています。こうした背景には、投資スタイルの変化や情報の普及、そして一般投資家に求められる“再現性”の高さなど、複数の要因が関係しています。

従来の「株=個別株」というイメージの起源

バブル期やそれ以前、日本における株式投資といえば、企業の業績やニュースを分析して個別株を売買するスタイルが主流でした。実際、当時は個人投資家向けにインデックスファンドの情報も選択肢も乏しく、証券会社の窓口で売買するのが一般的でした。

そのため、「株=個別株」という考え方は、昔から株をやっていた層にはごく自然なものでした。

インデックス投資の台頭とその背景

インデックス投資は、日経平均株価やS&P500などの市場指数に連動するファンドに投資する手法です。近年、米国のバンガード社やブラックロック(iShares)などの台頭により、低コストで広範囲に分散された商品が誰でも買えるようになりました。

とくに、2010年代後半からSNSやYouTubeで「投資初心者にはインデックスが最適」という情報が爆発的に拡散。それにより、個別株に代わりインデックスが「安心で堅実な選択肢」として広まりました。

なぜ「個別株はやめとけ」と言われるのか

個別株投資には、以下のようなハードルがあります。

  • 企業分析に手間と知識が必要
  • 情報の非対称性(プロと個人の差)
  • リスクが集中しやすい

初心者がいきなり個別株に手を出すと、企業の業績悪化や市場の急変で大きな損失を抱えるリスクも高まります。そのため、投資歴の長い人ほど「個別株は上級者向け」「まずはインデックスから」というアドバイスをする傾向があります。

個別株とインデックス投資の違いを明確に理解しよう

項目 個別株 インデックス投資
分析の必要性 企業分析が必須 基本的に不要
リスク 高(集中投資) 低(分散投資)
リターン 銘柄によって大きな差 市場平均に準ずる
難易度 中~上級者向け 初心者向け

結局「どちらが正解か?」は人それぞれ

「個別株がダメ」「インデックスが絶対」ではありません。大切なのは、自分の投資目的・性格・知識量・運用時間などに合った方法を選ぶことです。

たとえば、市場分析が得意であれば個別株で高リターンを狙うのも戦略ですし、時間や知識に制約があるならインデックスで堅実に資産形成するのが最適でしょう。

まとめ:インデックス投資が「常識化」した理由

「株=インデックス投資」というイメージが広まったのは、情報の民主化と初心者の参入増加によるものです。長期・分散・低コストというインデックス投資の三原則は、投資未経験者にも受け入れられやすく、時代にマッチした手法と言えるでしょう。

とはいえ、投資の世界では自分に合ったスタイルが最も重要です。個別株かインデックスかに正解はなく、「なぜその投資をするのか?」を自分で明確にすることが、成功への第一歩なのです。

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