積立NISAの売却時に手元に入る金額とは?評価額との違いや注意点をわかりやすく解説

資産運用、投資信託、NISA

積立NISAを続けていると「いざ売却したとき、どれくらいの金額が現金として戻ってくるのか?」という疑問が生じることがあります。特に初心者の方は、評価額と実際の受け取り額の差に戸惑うこともあるでしょう。この記事では、積立NISA売却時の受取額の仕組みや評価額との違い、注意すべきポイントを実例を交えてわかりやすく解説します。

積立NISAの評価額とは?リアルタイムではない理由

まず、SBI証券などの証券会社で表示される「評価額」とは、現在の基準価額を元に計算された投資信託の時価のようなものです。しかし、これはリアルタイムの価格ではなく、1日1回の更新となっています。

評価額 = 基準価額 × 保有口数 で計算されますが、この基準価額はその日の市場が終わった後に計算されるため、昼間や夜に確認しても最新の価格とは限りません。

たとえば、日中に基準価額が下がった場合、その下がった後の価格で売却されることになり、表示されていた評価額より少ない金額が戻ってくる可能性があります。

売却時に受け取れる金額の計算方法

積立NISAで売却した場合、受け取れる金額は「売却日の基準価額 × 保有口数 − 売却手数料(無料の場合もあり)」です。多くの証券会社では売却手数料が無料のため、実際には「売却日の基準価額 × 保有口数」でそのまま受け取れると考えて問題ありません。

例として、保有口数が10,000口、売却日の基準価額が12,500円だった場合、125,000円が口座に入金されます。これが「非課税枠」の対象なので、税金は引かれません。

ただし、売却のタイミングによっては、基準価額が評価額より下がることもあるため、表示されていた評価額より少ない入金になることもあります。

実際の反映タイミングと注意点

売却の申込をしても、すぐに現金が入金されるわけではありません。通常、売却を申し込んだ日の15時までであれば、その日の基準価額で売却され、約定(やくじょう)から数営業日後に現金として証券口座に入金されます。

たとえば、月曜日の午前中に売却手続きをした場合、月曜の基準価額で計算され、水曜または木曜に入金されるという流れになります。

また、基準価額が大きく変動する可能性がある局面では、思ったよりも少ない金額が戻ってくることがあるため、焦って売却しないように注意が必要です。

評価額との差にショックを受けないためにできること

売却時に「思ったより少ない」と感じる主な原因は、評価額が実際の売却金額と一致しないことです。そのギャップを減らすには、以下のような対策が有効です。

  • 売却前日に基準価額を確認し、ある程度の目安を立てる
  • 基準価額の変動が少ない時間帯や市況が落ち着いている日に売却する
  • 売却タイミングを複数回に分けてリスクを分散する

これにより、想定と実際の金額の差を小さくすることができ、精神的なダメージも軽減されます。

まとめ:評価額は目安、実際の入金額を冷静に確認しよう

積立NISAの売却時には、表示されている評価額と実際の入金額に差が出ることがよくありますが、その仕組みを理解していれば、戸惑うことなく冷静に対処できます。

大切なのは、評価額はあくまで目安であり、実際の基準価額に基づいて計算されるという点です。非課税のメリットを活かしながら、売却のタイミングや方法を見極めることが、資産運用においては重要となるでしょう。

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