アベノミクス相場とは?その強さと当時の市場の雰囲気を解説

株式

アベノミクス相場は、2012年末から2020年まで続いた日本の株式市場の上昇局面を指します。安倍晋三首相の経済政策「アベノミクス」によって、株価や為替市場に大きな影響を与え、多くの投資家が利益を得た時期として知られています。

アベノミクス相場の始まりと背景

2012年11月、当時の野田首相が衆議院の解散を宣言し、安倍晋三氏が再び首相に就任することが確実視されました。これを受けて、アベノミクスへの期待から株価が上昇を始めました。

アベノミクスは「大胆な金融政策」「機動的な財政政策」「成長戦略」の三本の矢を柱とし、デフレ脱却と経済成長を目指す政策でした。

株価と為替の動向

アベノミクス相場では、日経平均株価が約2.3倍に上昇し、TOPIXやマザーズ指数も2倍以上の上昇を記録しました。為替市場では、円安が進行し、対ドルで円が約2割強下落しました。

この円安は、輸出企業の収益改善を通じて株高を促す要因となりました。

海外投資家の動向

アベノミクスへの期待から、海外投資家の日本株への投資が積極化しました。政権交代後の海外投資家の累計買い越し額は15兆円を超え、2013年の買い越し額は年間で過去最大となりました。

海外投資家の存在感が高まる中、日本株市場での成長戦略などの政策推進が重要視されました。

市場の雰囲気と投資家心理

アベノミクス相場の初期は、政策への期待から市場に楽観的なムードが広がり、多くの投資家が積極的に株式投資を行いました。株価の上昇や円安の進行により、個人投資家の間でも投資熱が高まりました。

しかし、期待先行の相場であったため、政策の実行力や経済指標の改善が伴わない場合、市場の調整が起こることもありました。

アベノミクス相場の終焉とその後

2020年8月、安倍首相が辞意を表明し、アベノミクス相場は終焉を迎えました。約7年8か月にわたる歴代最長政権の期間中、株価の上昇や円安などの成果が見られましたが、経済成長の持続性や賃金の上昇などの課題も残りました。

その後の政権では、アベノミクスの成果を引き継ぎつつ、新たな経済政策が模索されています。

まとめ

アベノミクス相場は、政策への期待から株価が大きく上昇し、円安が進行した期間でした。海外投資家の積極的な投資や個人投資家の投資熱の高まりなど、市場には楽観的な雰囲気が広がりました。しかし、政策の実行力や経済指標の改善が伴わない場合、市場の調整が起こることもあり、投資には慎重な判断が求められました。

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