株式投資において、夜間でも取引ができる「PTS取引(私設取引システム)」の活用は、日中の取引が難しい投資家にとって大きなメリットです。しかし、日中の終値で売れるわけではなく、独自のルールが存在します。この記事では、楽天証券での夜間取引における価格形成の仕組みや注意点を詳しく解説します。
PTS取引とは?楽天証券での位置づけ
楽天証券では、夜間(16:30~23:59)にも株式売買が可能な「PTS(私設取引システム)」を利用できます。これは東京証券取引所などの公設市場ではなく、SBIジャパンネクスト証券などが提供する民間の取引市場を通じて行われます。
PTS取引は、リアルタイムで価格が形成されており、売買注文の需給に応じて価格が変動するため、東証の終値とは必ずしも一致しません。
終値で売れるのか?夜間の株価形成の仕組み
楽天証券のPTS取引では、「終値で売れる」とは限りません。夜間の価格は、実際の買い注文と売り注文のバランスによって刻一刻と変動しています。
たとえば、東証の終値が1,000円だった銘柄でも、PTSでは買いが少なければ950円、売りが多ければ1,050円で約定することもありえます。
夜間取引に影響を与える要因とは
夜間のPTS市場は、アメリカ市場の動き、為替の変動、重要なニュースなどの影響を受けやすい特徴があります。特にNASDAQやNYダウの急落は、日本株のPTS価格に即座に反映されることがあります。
実際、アメリカ市場が大幅に下落していると、翌日のリスクを回避したい投資家がPTSで先回りして売り注文を出すため、価格は下落しがちです。
PTS取引での売却戦略と注意点
PTSで株を売却する際は、成行注文ではなく指値注文を使うことが基本です。成行にすると、流動性の低さゆえに思わぬ安値で売却されてしまうことがあります。
また、PTSは注文のキャンセルができない時間帯もあるため、注文前にはしっかり価格帯を確認しておきましょう。
実例:楽天証券でのPTS価格の確認方法
楽天証券の取引画面では、個別銘柄のPTS価格をリアルタイムで確認できます。該当銘柄のページにある「PTS価格」タブをクリックすれば、現在の気配値や出来高、売買板が見られます。
この機能を使えば、東証終値との差や夜間の需給状況を把握し、より有利な価格で取引を行うことが可能です。
まとめ:終値は参考程度に、需給が価格を決めるPTS
楽天証券の夜間取引(PTS)では、終値はあくまで参考であり、実際の取引価格は市場の需給によって決まる点を理解しておくことが重要です。
PTSの仕組みを正しく理解し、情報を活用すれば、日中に取引できない場合でも柔軟に投資判断ができるようになります。特に指値注文とリアルタイム情報の確認は、安定した取引の鍵になります。

こんにちは!利益の管理人です。このブログは投資する人を増やしたいという思いから開設し運営しています。株式投資をメインに分散投資をしています。
コメント