新NISAと宝くじ、どちらが得?資産形成と運試しの上手な付き合い方

資産運用、投資信託、NISA

毎月の限られた資金を「新NISAに投資するか」「宝くじに使うか」。一見まったく異なる選択肢ですが、どちらにもそれぞれの魅力があり、悩む人も少なくありません。この記事では、将来の資産形成を目指すうえでの考え方や、それぞれの選択肢の特徴、リスクとリターンをわかりやすく解説していきます。

新NISAの仕組みと長期的な利点

新NISA(少額投資非課税制度)は、毎年の投資額に対して得られた運用益に税金がかからない制度です。2024年から制度が刷新され、つみたて投資枠(年間120万円)と成長投資枠(年間240万円)の2階建てになり、投資上限も拡大されました。

たとえば、月1万円ずつ20年間インデックスファンドに積立投資した場合、年利5%で運用できればおよそ410万円程度になる見込みです(元本240万円)。非課税でこれだけの利益を得られる制度は、世界的にも稀です。

宝くじの確率とリターンの現実

宝くじは「夢を買う」娯楽要素の強い投資です。例えばジャンボ宝くじの1等が当たる確率は1/1,000万。300円で買っても、その期待値はおよそ140円とも言われており、長期的には確実に損をする仕組みとなっています。

つまり「運試し」「ワクワク感」を得るための出費と割り切ることが前提になります。資産形成を目的とするならば、宝くじはあまり向かないといえるでしょう。

組み合わせる選択肢もあり?

「1万円をすべてNISA」「3000円を宝くじ、7000円をNISA」のような組み合わせもあります。これは心の安定や趣味の一環として宝くじを買いつつ、コツコツと資産を積み上げるというバランス型のアプローチです。

例えば「毎週300円のスクラッチ+つみたてNISA」なども、メリハリがありつつ、将来への備えもしっかりしているため、継続性という観点でも実践しやすい方法です。

新NISAは「今から始めても遅くない」

「今からNISAを始めても遅いのでは?」という不安はよくありますが、答えはまったく遅くありません。NISAは時間を味方につける制度で、始めた時点からの積立が力を発揮します。

仮に30歳からスタートしても、60歳までの30年間で月1万円積立すれば元本360万円、年利5%で約830万円になります。早ければ早いほど有利ですが、遅すぎるということはありません。

まとめ:楽しみと備え、どちらもバランスよく

資産形成という観点から見れば、新NISAに毎月1万円を積立てる方が合理的で現実的なリターンを得られる選択です。ただし、宝くじに楽しみを感じる方は、生活に支障がない範囲で「遊び」として取り入れるのはアリ。

重要なのは「目的の違いを理解すること」。将来の安心のための投資と、日常の楽しみとしての運試し。そのバランスを自分なりに整えることで、心にもお金にも豊かさが生まれるでしょう。

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