海外仮想通貨取引所「Bybit(バイビット)」では、現物取引だけでなく、多様なレバレッジ商品やデリバティブ商品が提供されています。初心者にとっては「同じ1万円のポジションでも、取引の種類によってどう利益が変わるのか」がわかりにくいポイントです。本記事では、1万円の元手でビットコインが1万ドル上昇したと仮定した場合に、各取引方法でどれだけ利益が得られるかをわかりやすく解説します。
ビットコインの基本:価格とロットの前提を確認
前提として、1BTC=50,000ドルの時点で1万円(約66.67ドル)を投資するケースを考えます。ビットコインがそこから1万ドル(=60,000ドル)に上昇したと仮定し、各手法の利益を比較します。
現物取引:実際にBTCを購入して保有
現物取引では、1万円で購入できるBTC量は0.001333BTC(=66.67ドル ÷ 50,000ドル)。
この場合、ビットコインが60,000ドルまで上昇したときの価値は 0.001333 × 60,000 = 約80ドルとなります。よって、利益は 約13.33ドル(日本円で約2,000円) です。
レバレッジ取引:10倍レバレッジをかけた場合
Bybitではレバレッジを最大100倍まで設定できますが、ここでは10倍で比較します。10倍レバレッジなら1万円で約666.67ドルのポジションを持てます。
このポジションでビットコインが50,000ドル→60,000ドル(+20%)に上昇すると、同じ20%の値上がりがポジション全体にかかり、利益は 約133.33ドル(日本円で約20,000円) になります。
※ただし、損失も10倍に膨らむため、証拠金の消失やロスカットリスクも大きくなります。
USDT無期限契約:デリバティブの計算はどう変わる?
バイビットのUSDT無期限契約は、テザー(USDT)を証拠金としたデリバティブ取引です。こちらもレバレッジを使って、BTC価格に連動する形で損益が発生します。
計算方法はレバレッジ取引と同様で、例えば1万円の証拠金で10倍のポジション(666.67ドル)を建てた場合、BTC価格が20%上昇すると133.33ドルの利益になります。
他の取引所でも計算方法は基本的に同じ
バイビット特有の仕組みに見えるかもしれませんが、実際には多くの海外仮想通貨取引所(Binance, OKX, Bitgetなど)でも同様の仕組みで損益計算されます。
大きく異なるのは「契約の仕様(USDT建てか、BTC建てか)」「資金調達料(Funding Rate)」「スプレッドや手数料」などであり、損益の計算は基本的に「ポジション × 価格変動率」で求めると考えてよいでしょう。
まとめ:利益だけでなくリスクにも要注意
1万円でどの程度の利益が出るかは、取引手法とレバレッジによって大きく異なります。現物取引ならリスクは限定的ですが、利益も少なめ。一方、レバレッジやデリバティブを使えば大きなリターンが狙える一方で、損失リスクも大きくなります。
自身のリスク許容度や投資目的を明確にし、無理のない範囲で取引を行うことが何よりも重要です。

こんにちは!利益の管理人です。このブログは投資する人を増やしたいという思いから開設し運営しています。株式投資をメインに分散投資をしています。
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