近年、ビットコインの価格変動は激しく、一日のうちに数%動くことも珍しくありません。そんな中で「買って下がったら放置、上がったら売る」というシンプルな戦略で絶対に勝てるのでは?と考える人もいます。しかし、本当にそうなのでしょうか?この記事では、余剰資金1000万円を前提に、リスクと現実を見据えた投資の考え方を解説します。
価格変動は大きいが、それは“チャンス”か“罠”か
確かに、ビットコインは1日で3〜10%も価格が動く高ボラティリティ資産です。これはうまくいけば短期間で大きな利益を得る可能性がありますが、逆にいえば同じ幅で損失を被るリスクもあるということです。
例えば、1000万円を投資して1日で5%下がれば50万円の損失。連続して下落することも珍しくなく、思惑通りに“すぐに上がる”とは限りません。
“いずれ上がる”の罠:過去の事例に学ぶ
ビットコインが2017年末に200万円を突破した後、2018年には40万円台まで急落しました。その回復には3年かかっています。「いつかは戻る」と思っても、その間に資金を拘束され続けるリスクも理解する必要があります。
仮に10年間以上保有し続ける覚悟があるならまだしも、短期的な値動きを利用した売買はタイミング次第で簡単に損失を生み出します。
メンタルと戦略がなければ“絶対勝てる”は幻想
投資では冷静な判断が重要です。しかし、実際に1000万円が値下がりし続ける場面に直面したとき、動揺せずに放置し続けられる人は多くありません。
「損切りができない」「焦って売買する」など、感情が損失を拡大させる原因になることも。つまり、「いずれ上がる」という期待だけでは、安定して勝つのは困難です。
長期投資と短期売買、どちらを選ぶべきか
ビットコインに投資するなら、「短期で儲ける」のではなく、「数年単位で保有し続ける」戦略が有効です。長期的には上昇トレンドが見込まれるため、余剰資金で分散投資し、相場に左右されすぎないスタンスが重要です。
また、ドルコスト平均法(定期的に一定額を購入)を使うことで、高値掴みを防ぎやすくなります。
分散とリスク管理の重要性
1000万円すべてをビットコインに投資するのではなく、リスクを分散することが投資の基本です。
- 50%をインデックスファンド
- 30%をビットコインや仮想通貨
- 20%を現金や預金
といったバランスにすることで、仮にビットコインが暴落しても大きなダメージを回避できます。
まとめ:ビットコイン投資で勝つには“戦略と冷静さ”が鍵
「買って下がったら放置、上がったら売る」というシンプルな戦略は、理論上はうまくいくように思えますが、実際には高いリスクと精神的なプレッシャーが伴います。ビットコインに限らず、投資で成功するには計画的な資金配分と冷静な判断、そしてリスク管理が必要不可欠です。
1000万円という大きな資金を投資に回す際には、複数の投資先に分散し、安定的な運用を目指すことが成功への近道です。

こんにちは!利益の管理人です。このブログは投資する人を増やしたいという思いから開設し運営しています。株式投資をメインに分散投資をしています。
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