株式投資やFX取引において、利益を最大化しつつ損失を最小限に抑えるための手法として「トレール注文」があります。SBI証券では、このトレール注文を活用することで、相場の動きに応じた柔軟な取引が可能となります。本記事では、SBI証券におけるトレール注文の仕組みや具体的な活用方法について解説します。
トレール注文とは何か?
トレール注文とは、逆指値注文に値幅指定機能を追加した注文方法です。価格が有利な方向に動いた場合、設定したトレール幅に応じて逆指値価格も自動的に追随(トレール)します。これにより、利益を伸ばしつつ、一定の損失リスクを限定することが可能となります。
例えば、買いポジションを保有している場合、価格が上昇すると逆指値価格も上昇し、価格が下落に転じた際には設定したトレール幅分の値下がりで自動的に決済されます。
SBI証券でのトレール注文の設定方法
SBI証券のFX取引において、トレール注文を設定する手順は以下の通りです。
- 「新規注文」または「決済注文」画面を開きます。
- 注文パターンから「トレール」を選択します。
- 必要な項目(取引種別、数量、執行条件など)を入力します。
- 「トレール幅」を入力します。例:1円50銭の場合、「1.500」と入力します。
- 取引パスワードを入力し、「注文確認」ボタンをタップします。
- 注文内容を確認し、「注文発注」ボタンをタップして完了です。
※詳細な操作方法は、SBI証券の公式ガイドをご参照ください。
トレール注文の活用例
以下は、トレール注文を活用した具体的な例です。
例1:買いポジションの場合
現在の価格が100円で、トレール幅を1円に設定した場合、価格が上昇すると逆指値価格も1円下に追随します。価格が105円まで上昇した後、104円に下落すると、逆指値価格が104円となり、そこで決済されます。
例2:売りポジションの場合
現在の価格が100円で、トレール幅を1円に設定した場合、価格が下落すると逆指値価格も1円上に追随します。価格が95円まで下落した後、96円に上昇すると、逆指値価格が96円となり、そこで決済されます。
トレール注文のメリットと注意点
メリット。
- 利益を最大化しつつ、損失を限定できる。
- 相場の動きに自動的に対応できるため、手動での注文変更が不要。
- 感情に左右されず、計画的な取引が可能。
注意点。
- 急激な価格変動により、想定外の価格で決済される可能性がある。
- トレール幅の設定が適切でないと、早期に決済されてしまうことがある。
- 全ての銘柄や取引に対応しているわけではないため、事前に確認が必要。
まとめ:トレール注文を活用して賢く取引しよう
トレール注文は、利益を伸ばしつつ損失を限定するための有効な手段です。SBI証券では、FX取引においてこの注文方法を活用することができます。相場の動きに応じた柔軟な取引を行うためにも、トレール注文の仕組みを理解し、適切に活用していきましょう。

こんにちは!利益の管理人です。このブログは投資する人を増やしたいという思いから開設し運営しています。株式投資をメインに分散投資をしています。
コメント