トレンドフォロー戦略の中でも、シンプルかつ再現性が高い手法として知られているのが「N波形の高値ブレイク買い」です。特に明確な上昇トレンド中であれば、一定の確率で機械的に実行しても利益が残ることがあります。本記事では、トレンド中に繰り返し使えるN波形ブレイク戦略の考え方と、勝率・リスクリワードのバランス、さらに勝ち続けるために必要な条件について解説します。
N波形とは?トレンドの基本構造をおさらい
N波形とは、チャートパターンにおいて「高値 → 押し目 → 高値更新」という構造を指します。上昇トレンドでは、高値と安値が切り上がる形を連続させることが基本で、Nの字のように見えることからこう呼ばれます。
この波形を捉えて、直近高値を上抜いたタイミングで買いエントリーするのが「N波形ブレイク戦略」です。極めてシンプルながらも、トレンドに沿ったエントリーであるため、優位性が生まれやすい手法です。
ブレイク戦略の勝率とリスクリワードの関係
この戦略の勝率は、相場状況に大きく依存します。トレンドが明確な場合、勝率は50〜60%前後に収束することもありえます。ただし、レンジ相場ではだましが頻発し、勝率が急落します。
そのため、リスクリワード比を「1:2以上」に設定することで、勝率が50%前後でもトータルでプラスを維持しやすくなります。たとえば、1回の負けが−1万円で、1回の勝ちが+2万円なら、勝率50%でも収益は残ります。
機械的に繰り返すために必要な3つの条件
- トレンド判定ロジックの明確化:200EMAの上で推移しているか、MACDがプラス圏かなど、客観的なトレンド定義が必要です。
- ブレイク基準の統一:どの高値をブレイクとみなすか、終値ブレイクかヒゲ先かなどのルールを明確にすること。
- 損切りと利確の設定:固定値幅でもATRベースでもよいので、エントリー時点で必ず決めておく。
これらを整えたうえで、自動化あるいは手動でもチェックリストで徹底管理すれば、感情に左右されずにトレードを継続しやすくなります。
実例:上昇トレンド中のN波形ブレイク成功パターン
たとえば、USD/JPYの4時間足で、移動平均線(EMA50・EMA200)が上向きにクロスし、価格がその上で推移している場面を想定します。
直近高値をローソク足の終値でブレイクした際に買いエントリー、損切りは直近安値の10pips下、利確は損切り幅の2倍。この設定で一定期間トレードを続けた場合、勝率50%でもトータルは大きくプラスになる可能性があります。
勝率以上に重要な“続ける力”
「勝てる戦略」を機械的に繰り返しても、資金管理やメンタルが崩れれば負け続けることも珍しくありません。特に3連敗や5連敗が続いたとき、ルール通りに実行できるかどうかが、最終的な成績を大きく分けます。
優位性のある手法を「再現可能な状態」で続けることこそ、トレーダーにとって最も重要なスキルです。
まとめ:単純戦略も、磨けば武器になる
N波形ブレイクは、トレンド中においてシンプルながらも有効性のある戦略です。勝率が50%でもリスクリワードが確保できれば、長期的に利益を残すことが可能です。ただし、優位性を最大化するには、明確なルール設計・徹底した継続・冷静なマインドが欠かせません。トレンドフォローは“勝てる可能性の高い土俵”であることを認識し、自信を持って繰り返せる環境を整えましょう。

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