相場で継続的に勝ち続けるためには、“流れに逆らわず乗る”ことが基本です。つまり、トレンドフォローこそが王道。では、その中でも特に優れたエントリーポイントとは何か？多くのプロトレーダーが活用しているのが「中段持ち合いブレイク」です。本記事では、中段持ち合いの正体、なぜそれが有効なのか、具体的な判断基準や実践方法を詳しく解説します。
トレンドフォローの基本：なぜ「乗る」だけで優位なのか
トレンドが発生している相場では「安く買って高く売る」「高く売って安く買い戻す」のが比較的シンプルに実現できます。統計的にも、トレンド方向への順張りは逆張りに比べ勝率が高く、損小利大を実現しやすいという利点があります。
特に初心者ほど、「天井・大底」を狙うより、「流れに乗る」方が明らかに成功確率が高まります。
中段持ち合いとは？そのチャート形状と見分け方
中段持ち合いとは、強いトレンドが発生している途中で、一時的に価格が横ばい（レンジ）になる状態のことです。多くの場合、フラッグ型やペナント型といったチャートパターンで現れます。
特徴的なサイン：
- 直前に明確なトレンド（上昇・下降）がある
- 価格が一定範囲で揉み合いながら、出来高が低下傾向に
- 持ち合いをブレイクすると、再びトレンド方向に加速
なぜ中段持ち合いブレイクは「最強」なのか？
中段持ち合いは、「エネルギー充電期間」とも言えます。トレンドが一方向に動いた後、参加者の利確や新規参入によって価格が一時停滞。その後、再びエネルギーが溜まり、ブレイクすると一気に動きます。
この局面では、「方向がはっきりしていて、リスクが限定しやすい」という非常に美味しい条件が揃っているのです。損切りを持ち合い下限・上限に置けば、ロスは小さく、利益は大きく狙えます。
具体的なエントリー手順とリスク管理
1. 直前のトレンドを確認する：上昇 or 下降がしっかり出ているかをチェック。出来高の増加が伴っていればなお良し。
2. フラッグやペナント型の持ち合いを特定：高値・安値の収束が見られたら、ブレイクの準備段階。
3. ブレイク時にエントリー：ブレイクした瞬間またはリテスト後にIN。ストップは持ち合いの反対側へ。
4. 利確ポイント：直前トレンドの値幅を当てはめる「N計算値」やフィボナッチ拡張で目標設定。
中段持ち合いブレイクを活かすための注意点
- 持ち合い期間が長すぎると、ブレイク後の騙しになりやすい
- ニュース・指標直前はブレイクがノイズになりがち
- 1回の損失で自信を失わず、複数回で統計的に検証する視点が大切
また、ブレイク直後に飛び乗るより、「リテスト（戻り）」を待ってからエントリーした方がリスクを抑えやすく、成功率も高まります。
実例：ドル円の上昇トレンド中に出現した中段持ち合い
例：ドル円が135円→137円に急騰。その後136.2〜136.8の範囲で3日間持ち合い。ブレイクで137.5円まで急伸。事前にチャネルと出来高を確認していたトレーダーは、このブレイクで＋100pips以上の利益を獲得。
このように、「トレンド＋中段＋ブレイク」の3点セットは極めて優位性の高い形です。
まとめ
トレンドフォローで最も信頼できる戦略の一つが、中段持ち合いブレイクです。これは「流れに乗る」「リスクを小さく」「利益を大きく」というトレードの理想形を実現しやすい構造を持っています。手法を極めるよりも、環境認識と再現性の高い局面を見極める目を鍛えることで、勝率と利益は飛躍的に向上します。相場においては、“シンプルで確率の高い形”を極めることが、最強の武器となります。
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