「1,000万円以上の投資資産を持っている人って、どれくらいいるの?」という疑問は、資産形成を意識する方なら一度は考えたことがあるかもしれません。本記事では、日本人の金融資産保有の実態を公的統計や民間調査をもとに解説しながら、資産形成を進める上での考え方についても触れていきます。
日本人の金融資産状況:中央値と平均値の差
金融広報中央委員会の「家計の金融行動に関する世論調査(2023年)」によれば、2人以上世帯の金融資産保有額の中央値は650万円、平均値は1,474万円とされています。この差は一部の富裕層による数字の引き上げを示しており、多くの人は1,000万円に満たない水準であることがわかります。
また、単身世帯では中央値が300万円、平均値は754万円と、2人以上世帯と比べても大きな開きがあります。
1,000万円以上の投資額保有者の割合は?
同調査では、金融資産1,000万円以上を保有している世帯の割合は以下の通りです。
- 2人以上世帯:約30%
- 単身世帯:約15%
ただし、これは「預貯金・株式・投資信託などすべてを含む」金融資産の合計であり、純粋に投資額(株や投信等)で1,000万円以上を保有している人の割合はさらに低くなると考えられます。
富裕層とアッパーマス層の分類から見る視点
野村総合研究所の資産階層分類では、純金融資産1,000万円以上5,000万円未満の層を「アッパーマス層」と定義しています。この層の割合は全体の約22.4%であり、この水準が一つの資産形成の節目といえるでしょう。
このようなデータから、1,000万円以上の投資額を保有する人は、日本全体では「上位2割以内」に入ることが推測されます。
投資額1,000万円を目指すには?
長期的な投資を前提とすれば、1,000万円という数字は決して非現実的ではありません。たとえば、毎月5万円を年利5%で20年間積み立てれば、およそ2,000万円に到達します。
複利の力と継続が、資産形成には非常に重要であることを示す好例です。
心理的なハードルを越えるために
「自分には無理そう」と思ってしまう人も多いですが、実際には多くの1,000万円投資家も、最初は数万円からのスタートです。少額からでも市場に参加し、続けることが重要です。
実際にSBI証券や楽天証券などで積立NISAやiDeCoからスタートしたという声は多く、今は誰でも投資を始めやすい時代になっています。
まとめ:1,000万円超は上位層、でも目指せる
投資額1,000万円以上を保有する人は全体の2〜3割程度とされていますが、継続と戦略次第で誰でも到達可能な水準です。周囲と比較するのではなく、自分のペースで積み上げていくことが成功への近道です。
統計を知り、自分の位置を把握し、未来への計画を立てましょう。

こんにちは!利益の管理人です。このブログは投資する人を増やしたいという思いから開設し運営しています。株式投資をメインに分散投資をしています。
コメント