株式投資を行う際に欠かせないのが、企業の株価指標の分析です。中でも「PER(株価収益率)」は企業の割安性を判断する際に多くの投資家が注目する指標です。しかし、PERの「推移」を確認するには、証券口座によって対応状況が異なります。この記事では、楽天証券とSBI証券でPER推移を確認できるのか、その方法を分かりやすく解説します。
PERとは?基本的な意味と確認の重要性
PER(Price Earnings Ratio)は、株価を1株あたりの利益で割って算出される指標で、企業の利益に対して株価が割高か割安かを測る目安です。一般的に数値が低いほど割安とされ、成長性とのバランスを取って判断されます。
また、一定期間のPERの推移を見ることで、市場の評価がどのように変化しているかを知る手がかりになります。単年のPERだけでは判断が難しいケースも多いため、推移の確認は非常に有用です。
楽天証券でPER推移を確認する方法
楽天証券では、Webサイトおよび「iSPEED」アプリの両方で株価指標を見ることができます。ただし、PERの時系列推移はデフォルトでは表示されないため、以下のような方法で代替的に確認する必要があります。
- 株価チャートに「PERチャート」を重ねる機能はなし
- 四季報情報(提供:東洋経済)にて過去の実績PERの数値は確認可能
- 外部サイト連携(楽天証券の「マーケットスピードII」など)でExcelに落として自作グラフで推移を可視化する方法もある
PER推移の専用グラフは備えていませんが、複数年分の過去PERを調べることは可能です。
SBI証券でPER推移を確認する方法
SBI証券では、PERを含む主要指標を「企業情報」タブや「株価指標」タブから確認できますが、楽天証券と同様にPERのグラフ表示や詳細推移は非対応です。
ただし、「HYPER SBI」や「株アプリ」などでは、過去の決算データと合わせてPERの変化を間接的に追うことは可能です。特に「財務」セクションでは過去のEPSと株価データから自分でPERを逆算することもできます。
PER推移を確認したいならこの代替方法
証券口座単体では難しいPER推移の可視化をしたい場合、以下のような方法が有効です。
- バフェット・コード:日本企業の財務情報・指標推移がグラフで見られる
- IR BANK:財務指標の推移(PER含む)を年次・四半期単位で提供
- 自作Excel:SBI証券や楽天証券の決算データを利用して独自にグラフを作成
このように、証券会社の口座だけで完結せず、外部サービスを併用するのが現実的です。
PER推移が確認できると何が違う?
例えば、過去にPERが20倍程度で推移していた銘柄が現在30倍になっていれば、「市場が過大評価している可能性がある」と読み取れます。逆に、急にPERが低下したなら「業績悪化か株価急落か」を疑うきっかけになります。
一時的な数値に惑わされず、トレンドで判断することが投資リスクの軽減につながります。
まとめ:証券会社だけでは難しいが工夫で解決可能
楽天証券・SBI証券ともにPER推移を直接的にグラフで見る機能は備えていませんが、過去データや外部ツールを使えば十分に確認・分析可能です。
投資判断を深めたい方は、証券口座の機能だけでなく、無料の財務分析サービスなども併用して、より立体的な視点で企業分析を進めていきましょう。

こんにちは!利益の管理人です。このブログは投資する人を増やしたいという思いから開設し運営しています。株式投資をメインに分散投資をしています。
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