FXの中値トレードは何時に仕込む?狙い目の時間帯と実践ポイントを徹底解説

外国為替、FX

FXのトレード戦略にはさまざまな手法がありますが、中でも「中値トレード」は銀行や実需の動きを活用することで高確率な短期トレードを狙える戦略として注目されています。特にドル円取引で人気が高く、タイミングさえつかめれば再現性の高い手法として知られています。本記事では、中値トレードの基本からエントリータイミング、注意点までを具体的に解説していきます。

中値トレードとは何か?

中値(なかね)とは、銀行がその日の外国為替レートを決定する「TTM(Telegraphic Transfer Middle rate)」のことで、主に午前10時(日本時間)に発表されます。この時間帯には、実需によるドル買い(輸入企業の支払いなど)が発生することが多く、為替レートが一時的にドル高円安方向に動きやすい傾向があります。

この仕組みを利用して、朝の早い時間帯にドル円をロング(買い)し、中値発表直前に利益確定するというのが中値トレードの基本的な戦略です。

ポジションを持つべき時間帯の目安

中値の発表は午前10時ですが、実需の買いが入り始めるのは通常、午前9時〜9時20分頃と言われています。そのため、エントリーは8時30分〜9時頃を目安にするのが一般的です。

たとえば、以下のようなタイムスケジュールで組み立てるとよいでしょう。

  • 8:30〜8:55:チャート確認、方向性判断
  • 9:00前後:ドル円をロングでエントリー
  • 9:50〜10:00:利確(もしくは逆指値で損切り)

なお、東京市場が休場の場合や、前日のNY市場が大荒れだった場合などは中値効果が薄れることもあるため、相場状況を加味して判断することが重要です。

中値トレードが効きやすい日の特徴

毎日同じように中値効果があるわけではありません。次のような特徴のある日は特に効果が出やすい傾向があります。

  • 月末・月初:企業の決済が集中しやすく、実需のドル買いが強くなる
  • 米国の重要指標発表前日:市場が様子見になりやすく、東京時間の動きが素直に出る
  • 材料の少ない日:他の要因が少ないため、中値による動きが際立ちやすい

逆に、米国雇用統計やFOMCなどの大型イベント当日は、ボラティリティが読みにくくなるため、中値トレードは控えた方が無難です。

注意すべきリスクと対処法

中値トレードにもリスクは存在します。特に、「必ずドル高になるわけではない」という点を誤解していると、損失を被る原因になります。

たとえば、地政学リスクや突発的な金融ニュースが午前中に飛び込んできた場合、市場の反応が中値の需給を上回ることもあります。そのため、エントリーにはストップロス(損切り)を必ず設定し、リスクリワードを明確に管理することが不可欠です。

実際のトレード例で戦略を理解する

ある日、8:45時点でドル円が145.30円だったとします。過去の中値動向やその日の材料を見て「ドル買い圧力がある」と判断し、9:00にロングエントリー。9:55に145.65円まで上昇し、ここで利益確定すれば+35pipsの利幅となります。

このように、しっかりと戦略を持って時間を絞ったトレードができれば、日中にフルタイムで相場を見られない人でも取り組みやすい手法といえます。

まとめ:中値トレードは“朝の時間帯”がカギ

FXにおける中値トレードは、毎朝の10時に向けての実需の動きを活用するシンプルかつ再現性の高い手法です。狙い目の時間帯はおおむね8:30〜9:00でのエントリーが理想的で、9:50〜10:00には決済を目指す形が一般的です。

日によって動きに差はあるため、過去の中値の傾向や相場環境も分析しながら、自分なりのエントリールールを確立していきましょう。中値トレードは、短時間で完結する効率の良い戦略として、特に兼業トレーダーにもおすすめできる手法です。

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