テクニカル分析の代表格とも言えるエリオット波動理論。その中でも特に「3波」と「5波」はトレーダーにとって重要なエントリーポイントになります。多くの人が3波の勢いを重視する一方で、5波を戦略的に狙うことで、より安定したトレードが可能になる場面もあります。この記事では、5波がなぜ狙いやすいとされるのか、そしてどのように実践に活かすべきかを詳しく解説します。
エリオット波動理論の基本構造
エリオット波動理論では、相場の上昇トレンドは通常5つの波で構成されます。1波、3波、5波が推進波であり、2波と4波はその調整波です。この理論では、3波が最も力強く伸びやすく、5波はその後に続く最終的な上昇フェーズとして認識されます。
一方で、下降トレンドでは逆に1波、3波、5波が下降する推進波として現れます。いずれにせよ5波は「終局的な動き」として見られやすいため、テクニカルな根拠が明確になる場面が多いのです。
第3波と第5波の特徴比較
項目 | 第3波 | 第5波 |
---|---|---|
勢い | 非常に強い | やや弱めになることも |
予測のしやすさ | 突発的な伸びがある | チャートパターンが明確 |
リスク管理 | ボラティリティが高い | 損切りラインを引きやすい |
フィボナッチ分析との相性 | やや難 | 高い |
この比較からも分かる通り、第3波はチャンスも大きい反面リスクも伴いますが、第5波は形が整ってきており、戦略的に入りやすいタイミングとも言えます。
第5波が狙いやすいとされる理由
第5波は「3波→4波」の調整後に発生するため、4波の底値または天井からの反発を確認しやすく、明確なエントリーポイントになりやすいです。特に、RSIやMACDなどの指標でダイバージェンスが発生するケースでは信頼度が高くなります。
また、フィボナッチ拡張で3波の1.618倍の位置を5波の到達目標として設定することも多く、数値的な根拠を持った取引が可能です。
実際のチャートから学ぶ:第5波エントリーの具体例
例えば、日経平均株価のある局面では、明確な1〜4波の推移が見られ、4波の調整後に反転サインが確認できたタイミングでエントリーした場合、5波の上昇で短期間に約5%の値幅を取ることができました。
このように、事前に1〜4波の形を認識しておくことで、5波は予測と反応の両立が可能になります。
注意点:5波にもリスクはある
5波は「最後の伸び」であるため、すぐに調整が入る可能性もある点に注意が必要です。特に、5波が短くなる「エンディングダイアゴナル」などのパターンでは、逆行が早い傾向があるため、損切りラインの設定とリスクリワードの管理が鍵になります。
5波トレードを成功させるための心構え
- 4波の安値/高値をブレイクでエントリー
- RSI・MACD・移動平均線で反転サインを複合チェック
- 欲張らず、利確ポイントを明確に
特に初心者の場合は、「予測」よりも「反応重視」のスタンスで第5波に乗る方が安全です。
まとめ:第5波は堅実派トレーダーの狙い目
第3波の爆発力には及ばないものの、第5波は形が整っており、心理的にも入りやすいゾーンであるため、堅実に利益を取りにいくトレーダーにとっては絶好の狙い目です。チャートパターン、インジケーター、フィボナッチを活用し、戦略的に活用していきましょう。

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