「ここは鉄板!」と思えるタイミングにだけエントリーし、高レバレッジで一気に利益を狙う――そんな戦略は一見スマートに思えるかもしれません。さらに、負けたらマーチンゲール法で倍々に賭け金を増やしていく……。しかし、このようなハイリスク戦略は本当に通用するのでしょうか?この記事では、ハイレバ取引とマーチンゲールの組み合わせが持つ危険性と現実的な運用の限界について詳しく解説します。
ハイレバ取引の仕組みと魅力
ハイレバ(高レバレッジ)取引とは、証拠金に対して何倍もの金額で取引を行う手法です。たとえば10万円の証拠金で100万円分の取引を行う場合、レバレッジは10倍です。
魅力は少ない資金で大きな利益が得られる可能性があること。正しい方向に相場が動けば短時間で資産を大きく増やすことも不可能ではありません。
マーチンゲール法とは?
マーチンゲール法とは、損失を取り戻すために次回の賭け金を倍にしていく投資戦略です。たとえば1回目に1万円で負けた場合、2回目は2万円、次は4万円……と増やし続け、いつか勝てばトータルでプラスになるという考え方です。
この戦略は理論的には必ず勝てば損失を取り返せるとされていますが、現実には大きな落とし穴があります。
ハイレバ×マーチンゲールの致命的なリスク
ハイレバレッジでマーチンゲールを行うと、数回の負けで証拠金が尽きる危険性があります。以下に例を挙げます。
回数 | 賭け金 | 累計損失 |
---|---|---|
1回目 | 10,000円 | 10,000円 |
2回目 | 20,000円 | 30,000円 |
3回目 | 40,000円 | 70,000円 |
4回目 | 80,000円 | 150,000円 |
このように4連敗で15万円が必要になります。連敗が続けばたった数回で資金が底をつきます。
鉄板エントリーは本当に存在するのか
「鉄板だと思ったのに外れた」――これがトレードの現実です。どれほど精度の高いトレード手法でも、必ず一定の負けトレードは発生します。
つまり、マーチンゲール戦略において「絶対に勝てる場所」など存在せず、資金管理と損切りルールを無視することが致命傷に直結します。
堅実なトレードこそ長期勝者の道
プロトレーダーや機関投資家は、資金管理やリスク分散を重視しています。レバレッジを必要以上に高めず、1回のトレードに資産の1~2%を投入するのが一般的です。
「死ぬ?」という言葉は冗談ではなく、投資資金を一瞬で吹き飛ばすことが現実に起こり得るため、過度なリスクは避けるべきです。
まとめ:ハイレバ×マーチンゲールは危険、資金管理こそ最強の武器
高レバレッジとマーチンゲール法の組み合わせは、短期的には魅力的に見えるものの、長期的には資産を失うリスクのほうが圧倒的に高い戦略です。鉄板エントリーに見えてもマーケットに「絶対」は存在しません。
リスクを理解したうえで、ルールに基づいた資金管理を徹底することこそ、トレードで生き残るために必要な「本物のスキル」だといえるでしょう。

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