株式市場が全体的に下落傾向にある「下げ相場」は、投資家にとって試練の時期である一方、うまく立ち回れば大きな収益を狙えるタイミングでもあります。本記事では、景気後退期や相場全体の悲観ムードが広がる中で取れる現実的な投資戦略と考え方を紹介します。
空売り:下落相場の王道テクニック
株価が下がることで利益を得る「空売り」は、下げ相場で最も直接的な収益手段の一つです。証券会社から株を借りて売却し、価格が下がった後に買い戻して差益を得ます。
たとえば、A社株を1,000円で空売りし、その後800円で買い戻せば、1株あたり200円の利益です。ただし、株価が予想に反して上昇した場合、損失が無限大になるリスクもあります。
ディフェンシブ銘柄:内需・生活インフラ企業に注目
不況時でも売上が落ちにくい「ディフェンシブ銘柄」は下げ相場での守りの投資先として有力です。例として、食品、医薬品、電力、通信などの企業が挙げられます。
例: キリンホールディングスやNTT、中部電力などは景気変動に左右されにくい収益構造を持ち、株価の下落耐性が強い傾向があります。
成長企業への長期投資:逆風でも飛躍する企業を探す
短期的に市場全体が落ち込んでも、中長期で成長が期待される企業は株価の回復や再上昇が見込まれます。特に、デジタル化や脱炭素、AI・半導体関連などのテーマは注目されています。
例: 世界的にAI関連企業への資金流入が続いており、NVIDIAや日本ではソシオネクスト、東京エレクトロンなどが不況下でも強いパフォーマンスを見せることがあります。
インバースETFやベア型投資信託を活用する
株を個別に空売りしなくても、インバースETF(市場が下がると価格が上がるETF)を使えば、相場下落局面で利益を狙えます。代表的なものには「日経平均ベア2倍ETF」などがあります。
これにより、リスク管理しながら下落相場でのヘッジや収益機会を得ることが可能です。
相場を休むのも戦略のうち
市場に常に参加する必要はありません。相場の見通しが立てにくい、リスクが高いと判断される場合は、キャッシュポジションを高めて静観することも賢明です。
その間に企業の財務分析や市場のテーマ研究に時間を使えば、次の投資機会に備える力になります。
まとめ:下げ相場をチャンスに変える冷静な視点を
下げ相場は感情的になりやすく、焦って損切りや高リスク取引に走ってしまいがちです。しかし、戦略的に考えれば、空売り・ディフェンシブ銘柄・成長企業・インバースETFなどを駆使して十分な成果を上げることが可能です。
投資では「上げ相場だけがチャンスではない」ことを意識し、知識と準備を武器に行動しましょう。

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