株式取引において、実現損益は非常に重要な指標のひとつです。楽天証券のスマホアプリ「iSPEED」では、取引後すぐに実現損益が表示されますが、後日確認すると数値が変わっていることがあります。この記事では、なぜ当日の表示と後日の表示で実現損益が異なるのか、その理由と確認方法についてわかりやすく解説します。
実現損益とは何か?基本の理解
実現損益とは、株を売却したことによって確定した損益のことを指します。iSPEEDでは、売買が成立した直後にその損益をリアルタイムで確認できますが、これは「概算」であることが多く、税金や手数料などが反映されていない場合があります。
そのため、後日表示される金額とは差異が出ることがあるのです。
当日表示と後日表示で損益が異なる理由
主な理由は以下のとおりです。
- 手数料や税金が反映されていない:当日の表示は税引き前の金額であることが多く、後日になると譲渡益税(所得税・住民税)や取引手数料が差し引かれた「実額」で表示されます。
- 確定処理のタイミング:売買が成立した直後は速報的な数値であり、翌営業日以降に正式な処理が完了することで最終的な損益が確定します。
- 複数の取引の統合表示:当日は単体取引ごとの損益が表示されている一方、後日は同一日に複数の売買を行っていた場合、合算や平均取得単価に基づく損益調整が行われている可能性もあります。
よくある具体例:一日で利益が減ることも?
例えば、あるユーザーが5月29日にA社株を100株買い、同日にすぐ売却したとします。iSPEEDの当日表示では+7,360円の利益と表示されたものの、後日確認したところ-640円になっていたというケースもあります。
これは、当日表示では税金約20.315%(源泉徴収)が未反映だったり、手数料(例えば100株で数百円)も引かれていないため、一見して大きく損益が変わったように見える現象です。
正確な損益を確認する方法
正確な実現損益を確認したい場合は、以下の方法を使いましょう。
- iSPEED内の「実現損益明細」→日付指定
- 楽天証券のPCサイトにログインし「口座管理」→「取引履歴」→「実現損益」から確認
後者では、手数料・税金・特定口座内訳などが明確に記載されており、より詳細な内訳を把握することができます。
税金の影響と特定口座の重要性
楽天証券では、特定口座(源泉徴収あり)を利用している場合、売買益が出た際に自動で税金が差し引かれます。これにより、当初表示されていた金額よりも少ない金額が「確定利益」として反映されることがあります。
一方、NISA口座などでは税金がかからないため、損益の変動が比較的小さい場合もあります。
まとめ
楽天証券iSPEEDにおける実現損益の変動は、税金・手数料・取引処理タイミングなどが影響しているため、ごく自然な現象です。当日の表示はあくまで速報値であり、正確な金額を確認するには後日の詳細画面を参照することが大切です。
「思っていたより利益が少ない」と驚く前に、これらの仕組みを理解しておくと安心して取引を進められるでしょう。

こんにちは!利益の管理人です。このブログは投資する人を増やしたいという思いから開設し運営しています。株式投資をメインに分散投資をしています。
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