FANG+に新NISAで毎月1.5万円積立25年──本当に“億り人”になれるのか?

資産運用、投資信託、NISA

「FANG+に毎月15,000円を25年間積み立てたら億り人になれるのか?」という疑問は、夢のようでありながら現実的な資産形成を考えるうえで非常に重要なテーマです。本記事では、新NISAを活用した長期積立の可能性と注意点について、FANG+という高成長株インデックスを軸に具体的に解説します。

FANG+とは?その構成と特徴を理解する

FANG+とは、米国の著名なハイテク企業を中心に構成された指数です。具体的には、Facebook(Meta)、Amazon、Apple、Netflix、Google(Alphabet)に加えて、Tesla、NVIDIA、Microsoft、Alibaba、Baiduなど、世界を牽引するIT・テック企業10社で構成されています。

これらは高い成長性を持ち、過去10年ではS&P500を上回るパフォーマンスを見せています。そのため、「将来のリターンを狙う」積極型投資家に人気があります。

毎月1.5万円×25年=元本はいくらになるか?

まずはシンプルに積立総額を計算してみましょう。

月額積立 積立期間 総投資額
15,000円 25年(300ヶ月) 4,500,000円

元本は450万円。仮に年平均リターンが10%で複利運用できたとしたら、最終的にはおよそ1,650万円程度になる計算です(実際はリターンが一定ではないため目安値)。

億り人になるにはどれだけのリターンが必要?

次に、450万円を元手に25年後に1億円を達成するには、どれほどの年利が必要か計算します。

  • 必要年利:約22.4%(複利ベース)
  • 25年間平均して年利22%以上を維持するのは極めて難易度が高い

過去のFANG+指数の年平均リターンは15〜20%に達する年もありますが、それが25年間持続する保証はありません。

FANG+一本での運用のリスクと対策

FANG+は成長性の高い銘柄が集まっている一方で、セクター集中・値動きの大きさというリスクがあります。

たとえば2022年にはテック株全体が下落し、FANG+も30%以上下落しました。資産形成期にこのようなボラティリティを受け入れられるかがポイントです。

リスク対策として:

  • S&P500や全世界株式(オルカン)などとの組み合わせでリスク分散
  • 定期的なリバランスで偏りの修正
  • 相場に応じて積立額を柔軟に調整

新NISAの活用ポイント:成長投資枠でFANG+を選ぶ

新NISAでは「つみたて投資枠(年間120万円)」と「成長投資枠(年間240万円)」の2種類が存在します。FANG+連動型ETF(たとえばiFreeNEXT FANG+インデックス)は、成長投資枠での購入が可能です。

長期で積立しつつ、税制優遇(売却益・分配金が非課税)を活かせるのは大きなメリット。ただし、途中で売却しない限りは非課税メリットを最大限享受できない点も意識しましょう。

現実的な「億り人」戦略とは?

FANG+を活用して資産を大きく増やす可能性はありますが、「毎月1.5万円 × 25年」で1億円を目指すには、他にも工夫が必要です。

  • ボーナス時のスポット投資や積立額の増額
  • 資産規模が大きくなったら、より効率的な運用商品への乗り換え
  • 収入アップに伴う積立余力の確保

例えば、月3万円の積立を年利10%で25年続けると、最終的な資産は約3,300万円に到達。積立額や年数を柔軟に調整すれば、「億り人」に一歩ずつ近づくことは不可能ではありません。

まとめ:FANG+積立で夢を描くのは自由だが、現実も見据えよう

FANG+を活用した月1.5万円の積立投資は、高成長を狙う戦略として魅力的です。ただし、25年後に1億円という目標は、積立額・利回り・運用期間の3点を大幅に改善しないと達成は難しいでしょう。

夢を追いつつ、現実的な戦略とリスク管理を組み合わせることが、“賢い投資家”への第一歩です。FANG+を軸に、自分だけの資産形成ストーリーを描いてみてください。

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