2024年から新NISA制度がスタートし、非課税投資枠が拡大され、資産形成の選択肢が広がりました。これから夫婦で資産運用を考える新婚世帯にとって、新NISAをどのように活用すべきかは重要なテーマです。本記事では、夫婦それぞれで投資する場合と、どちらか一方がまとめて投資する場合の違いを分かりやすく比較します。
新NISAの基本:成長投資枠とつみたて投資枠
新NISAは、成長投資枠(年間240万円)とつみたて投資枠(年間120万円)に分かれており、合計で年間最大360万円までの投資が非課税で行えます。これを個人単位で利用できるため、夫婦それぞれが上限まで使うことも可能です。
つまり、夫婦で最大年間720万円(360万円×2)の投資が非課税枠の対象になります。
1人で360万円 vs 2人で180万円ずつの違い
1人で360万円を投資する場合:
- 運用の管理が1口座で済むため手間が少ない
- もう一方の非課税枠が未使用のままになる
- 万が一の際、相続や贈与の扱いがやや複雑になる
夫婦2人で180万円ずつ投資する場合:
- 非課税枠をフル活用でき、将来的な資産額が大きくなりやすい
- 個別に投資経験を積めるため、お金のリテラシーが高まる
- 相続・贈与対策にも有利
実例:夫婦での資産形成プラン
例として、年間360万円を運用利回り4%で20年間運用した場合の非課税運用額は以下の通りです。
パターン | 年間投資額 | 20年後の資産 |
---|---|---|
1人で360万円 | 360万円 | 約1,068万円 |
2人で180万円ずつ | 180万円×2 | 約1,068万円(合計) |
金額的な差はありませんが、2人で運用する場合は、より柔軟なリスク分散や取り崩し戦略が可能になります。
控除や課税の面から見るメリット
新NISAでは譲渡益や配当金に税金がかかりません。そのため、夫婦2人でそれぞれの口座を活用することで、税の繰り延べや最終的な税負担軽減にもつながります。
また、贈与税の課税対象にならずに資産を分散させておける点は、家計管理上の安心材料にもなります。
初心者こそ分散投資の視点を
金融リテラシーの向上のためにも、夫婦で投資を学び合いながら運用するのが理想です。投資信託を使えば、少額から複数の資産に分散して投資でき、リスクを抑えつつ着実な運用が可能です。
実際、楽天証券やSBI証券などでは、夫婦でそれぞれNISA口座を開設して積立設定をする家庭が増えています。
まとめ:非課税枠の活用と学びのチャンスを最大限に
新NISAのメリットを最大限に活かすには、夫婦2人で非課税枠を使い切る運用が最も効率的です。お金の管理・学び・将来の備えという面で、共に運用していくスタイルは理にかなっています。
投資を通じて、お互いの考え方や価値観を共有することで、資産形成だけでなく夫婦の関係もより強固になるかもしれません。

こんにちは!利益の管理人です。このブログは投資する人を増やしたいという思いから開設し運営しています。株式投資をメインに分散投資をしています。
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