近年、ネット証券を狙ったサイバー犯罪が急増しており、中でもSBI証券など大手証券会社での不正アクセス被害も報告されています。本記事では、パスワードが勝手に変更されるなどの被害に遭った際の対応手順や、泣き寝入りを防ぐために取るべき行動について、実例とともに解説します。
■不正アクセスの初動対応がカギ
証券口座の乗っ取りは、資産の直接的な損害につながる重大な事件です。まず最初にすべきことは、被害の拡大を防ぐための緊急措置です。
- SBI証券のカスタマーセンター(0120-104-214)へ即時連絡
- 「不正アクセス」や「なりすまし」の可能性を明確に伝える
- 証券口座のロック、メールアドレスの修正、取引一時停止などを依頼
電話が繋がらない場合でも、公式サイトの問い合わせフォームから詳細を記録に残して報告することも重要です。
■初期パスワードの送付=安全ではない
「初期パスワードが送られてきた=セキュリティが回復した」とは限りません。特に、登録メールアドレスが書き換えられていた場合は、既に第三者にアカウントの支配権を奪われている可能性があります。
そのため、パスワードの変更だけで安心せず、以下の操作履歴(ログイン日時・IPアドレスなど)や出金履歴も必ず確認しましょう。必要であればSBI側に明細の開示を求めることもできます。
■証券会社が動かない時はどこへ相談すべき?
カスタマーサポートが対応しない、または不十分な対応だった場合は、以下の機関へ相談を検討しましょう。
特に、メールアドレスやパスワードが勝手に変更されたなど、明確な不正アクセスの痕跡がある場合は、最寄りの警察署やサイバー犯罪窓口に相談することを強く推奨します。
■警察へ相談する際のポイント
警察に行く際には、以下の資料を持参するとスムーズに被害届や相談が進みやすくなります。
- SBI証券とのやり取りの履歴(メール・電話メモ)
- 不正アクセスされた日時やIP情報(分かれば)
- 被害状況(資金が抜かれた・操作できない等)
- 自分の身分証明書
「被害が軽微だから」と遠慮せず、証券会社や警察にしっかり主張することが大切です。初動対応を怠ると、後で「自己責任」と判断される可能性もあるため注意が必要です。
■今後の被害防止策も徹底を
不正アクセスの被害に遭った方は、同様の被害を防ぐためにもセキュリティ対策の見直しが不可欠です。
- ログインパスワードは8桁以上・英数字+記号に設定
- 二段階認証の導入(ワンタイムパスワードやSMS認証)
- フリーメールの使用は控え、キャリアメールや独自ドメインを推奨
- 金融機関の通知メールをリアルタイムで確認できる環境に
実際に、ワンタイム認証の設定だけで被害を未然に防げたという事例もあります。SBI証券ではスマホアプリからセキュリティ設定を変更できますので、すぐに確認しましょう。
■まとめ:不正アクセスは泣き寝入りせず、然るべき対応を
・不正アクセスがあったら、すぐにSBI証券と警察に報告・相談を
・初期パスワード送付だけで安心せず、取引履歴・メール設定を確認
・証券会社が対応しない場合は、金融庁や消費者庁に相談
・泣き寝入りせず、早期対応と証拠確保で権利を守ることが大切です
資産を守るためにも「おかしい」と思った時点で行動に移すことが、被害の拡大を防ぐ最大の対策となります。

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