SBI証券で特定口座からNISA口座へ切り替える際の注意点と正しい手続き方法

資産運用、投資信託、NISA

SBI証券で積立NISAを始めようと思ったのに、誤って特定口座で購入してしまった——そんな経験をした方も少なくありません。今回は、特定口座で購入した商品をNISA口座で買い直す手続きについて、初心者にもわかりやすく解説します。

特定口座からNISA口座への切り替えは直接できない

まず知っておきたいのは、特定口座で購入した商品をそのままNISA口座に振り替えることはできないという点です。そのため、いったん特定口座で保有する商品を「売却」し、その資金でNISA口座から「再購入」する必要があります。

この点は金融機関間を問わず共通のルールで、売却と買付は別の行為とされます。税制面でも、売却益には課税されますが、NISAでの買付分は非課税の恩恵を受けられます。

売却の約定日とは?なぜ重要なのか

売却手続きをしたとしても、実際の約定(取引が成立する日)までは資金が拘束された状態になります。つまり、売却したその日のうちにNISA口座で同じ商品を買うことはできません。

たとえば、月曜日に売却指示を出しても、約定は火曜日になる場合が多く、資金がNISA口座で使えるようになるのは約定日以降です。

保有資産一覧から消えるまでは「売却完了」ではない

「保有資産一覧にまだ表示されている」という状態は、売却が完了していないことを意味します。SBI証券では、約定日+受渡日(通常2営業日後)を経て、はじめて資金が自由に使えるようになります。

そのため、焦って「追加購入」ボタンを押すのではなく、保有資産一覧から完全に消えたことを確認してから、NISA枠での購入に進むのが正しい手順です。

実際の操作手順(NISAで買い直す場合)

  • 1. 特定口座の商品を売却(注文を確定)
  • 2. 約定日を確認する(翌営業日が一般的)
  • 3. 保有資産から対象商品が消えるのを確認
  • 4. NISA口座で同じ商品を指定し、指値または成行注文で購入

注文時には、「NISA口座を選択」しているかを再度確認しましょう。間違えると、また特定口座で購入してしまう可能性があります。

よくあるミスと対処法

「売却指示は出したけど、すぐに再購入していいの?」という質問は非常に多いです。結論としては「いいえ、資金の受渡しが完了してからでないと購入はできません」。

また、投資信託の売却には数営業日かかることもあるので、売却から再購入までの間隔には余裕を持つのがおすすめです。

まとめ:焦らず順を追って正しい手続きを

特定口座からNISA口座への切り替えには、「売却→資金反映→NISAで再購入」というステップが必要です。慌てて追加購入をすると、再び特定口座で購入してしまう可能性があるため、保有資産一覧から完全に削除された後に手続きするのがポイントです。

SBI証券のサポートも充実していますので、疑問があれば早めに問い合わせをするのも良い手段です。正しい操作を行えば、NISAの非課税メリットを最大限に活かすことができます。

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