オルカン積立は今からでも遅くない?初心者が始めるべき長期投資の基本とネット証券の選び方

資産運用、投資信託、NISA

「オルカン(全世界株式)」への積立投資を今から始めるのは遅いのか、という疑問を持つ方は少なくありません。特に昨今の株価上昇を見て、今から投資することに不安を覚えるのは自然なことです。しかし、長期的な視点で見れば、今から始めても遅くはありません。本記事では、オルカン積立の基本、長期投資の考え方、初心者におすすめのネット証券について解説します。

オルカン積立とは?投資初心者に人気の理由

「オルカン」とは「eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)」などに代表される、世界中の株式に広く分散投資するインデックスファンドのことを指します。アメリカ、ヨーロッパ、日本、新興国など幅広い地域に自動的に分散できるため、初心者でも安心して投資を始めやすいのが魅力です。

一国の経済に過度に依存せず、世界全体の成長を取り込むという戦略は、特に長期投資に向いています。

今から始めるのは遅い?タイミングより大事なこと

過去の値上がりを見て「今が高値ではないか」と心配するのは当然です。しかし、長期積立投資において最も重要なのは「いつ始めるか」よりも「どれだけ続けるか」です。

たとえば、過去30年間の世界株式インデックス(MSCI ACWI)のデータを見ると、15年以上運用を続けた場合、元本割れしたケースはほとんどありません。このように、時間を味方につけることで短期的な上下に惑わされず資産を育てることができます。

NISA口座の活用:新制度でさらに有利に

2024年からNISA制度が刷新され、「新NISA」が開始されました。これにより、非課税保有限度額が拡大し、長期・積立・分散投資のメリットをより大きく活かせるようになりました。

これからNISA口座でオルカン積立を始める方は、新NISAの「つみたて投資枠」で運用するのが基本となります。税制優遇を活用することで、複利効果を最大化できます。

ネット証券の選び方:SBI証券と楽天証券の比較

投資初心者に人気のネット証券として、SBI証券楽天証券が二大巨頭です。以下に両社の比較ポイントを簡単にまとめます。

項目 SBI証券 楽天証券
取扱ファンド数 非常に豊富 やや少なめ
ポイント還元 Tポイント/Ponta/dポイント 楽天ポイント
アプリの使いやすさ やや上級者向け 初心者でも扱いやすい
NISA対応

ポイント投資を活用したい方や楽天経済圏を使っている方は楽天証券、取扱商品数を重視したい方やTポイントなどの活用を重視する方はSBI証券がおすすめです。

初心者でも安心!15年以上続ける前提なら迷わず始めよう

投資の成果は「相場の上下」ではなく、「投資をやめなかった人」に最終的に微笑みます。特に15年以上の運用を視野に入れているのであれば、今すぐ始めることが最良の選択と言えるでしょう。

たとえば、2020年からオルカンに積立を始めた人は、2022年の下落局面でもそのまま継続していることで、現在は十分なリターンを得ているケースが多いです。

まとめ:今からでも遅くない、むしろ始めない方がリスク

結論として、オルカンへの積立投資は今からでもまったく遅くありません。重要なのは「長期で続ける覚悟」と「分散された資産運用の実行」です。NISAの制度を活用し、信頼できるネット証券を選ぶことで、誰でも将来に向けた資産形成をスタートできます。

最も損をするのは、「やっておけばよかった」と後悔する未来です。今日が、あなたの資産形成の第一歩になるかもしれません。

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