最近、「これからインフレが進む」といった話題がメディアやSNSなどで多く語られています。この記事では、日本とアメリカにおいてインフレが進むと予測される背景や要因について、経済の基礎と実際の事例を交えて解説します。
インフレとは何か?基礎から整理しよう
インフレ(インフレーション)とは、物価が継続的に上昇する現象を指します。たとえば、今まで100円で買えていたパンが、1年後には120円になっているといった状況です。
インフレは経済成長に伴って自然に起こる現象でもありますが、供給不足やコストの上昇、過度な金融緩和などが背景にあると制御が難しくなります。
アメリカでインフレが続く理由
アメリカは2020年のパンデミック以降、大規模な金融緩和や財政出動を行ってきました。これにより市中に出回るお金が急増し、需要が供給を上回ったことで価格が急上昇しました。
さらに、人件費の上昇や原材料価格の高騰、そしてロシア・ウクライナ戦争によるエネルギー供給の不安定化が拍車をかけました。2022年にはCPI(消費者物価指数)が前年比9%以上となる月もあり、過去40年で最悪レベルのインフレとなりました。
日本でインフレが進む背景
長らくデフレに苦しんできた日本でも、2022年以降から明確な物価上昇が見られるようになりました。背景としては、円安による輸入コストの上昇や、原油・小麦などのグローバル価格上昇が挙げられます。
また、企業が価格転嫁を進めていることも要因です。たとえば、2023年には食品や日用品の値上げが相次ぎ、「ステルス値上げ(内容量を減らして価格を維持する)」という手法も見られました。
なぜ「今後もインフレが進む」と言われるのか
日本もアメリカも、インフレが継続する可能性があるとされるのは以下の要素があるためです。
- 賃金上昇:特にアメリカでは人手不足が賃金を押し上げています。
- 地政学リスク:中東や東欧での不安定化が供給網に影響。
- 金融政策の転換:各国の中央銀行が金利政策でインフレを抑えきれるか不透明。
- グリーン投資やEV化などの構造的コスト:新産業への移行に伴うコスト負担。
生活への影響と個人ができる備え
インフレが続くと、預金の価値が目減りし、生活費も増加するため、個人の資産管理にも大きな影響を及ぼします。投資や節約、固定費の見直しなどが必要です。
たとえば、固定費の見直しでは電気やガスなどの契約プランを見直すだけでも年間数万円の節約になることもあります。また、インフレ耐性のある資産(株式、不動産、インフレ連動債など)への投資も検討する価値があります。
まとめ:インフレは世界的な潮流。備えが鍵
日本もアメリカも、インフレが今後も続く可能性は十分にあります。その背景には、世界的な金融政策の変化や供給構造の変化が影響しています。個人レベルでも、情報を得て行動することで生活防衛や資産保全につながります。
「インフレは誰にでも関係ある時代」になった今、正しい知識と備えを持つことが求められています。

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