ここ最近、「銀(シルバー)」の価格がじわじわと上昇していることに注目が集まっています。金と比較するとあまり話題になりにくい銀ですが、実は世界経済や技術革新の影響を大きく受ける資産でもあります。この記事では、銀価格が高騰する背景やその要因、投資としての魅力について解説します。
■銀価格の最近の動向とは
2024年後半から2025年にかけて、銀の国際価格は1オンス25ドルを超える場面もあり、一時的に大きく上昇しました。これは過去10年間の平均価格を上回る水準であり、投資家の関心が高まっていることを示しています。
特に米ドル安やインフレ警戒感、そして供給制約の影響が指摘されています。
■銀が注目される主な理由
- 産業需要の増加:銀は電気伝導性が高く、EV(電気自動車)や太陽光パネルに使われることから、再生可能エネルギー分野での需要が拡大しています。
- インフレヘッジとしての魅力:金と同様に、銀もインフレ時に価値を保つ資産とされるため、金融市場の不安定時に買われやすくなります。
- 金との価格差:金が歴史的高値を更新する中で、「まだ割安」とされる銀に資金が流れている側面もあります。
たとえば、2023年の世界の太陽光パネル製造における銀の使用量は、前年に比べて10%以上増加したというデータもあります。
■供給面の不安も価格を押し上げる
南米やメキシコなど銀の主な産出国では、政治的な不安定や労働争議、環境規制の強化により、銀の採掘量が制限される懸念も浮上しています。
こうした供給リスクが、将来の銀価格を押し上げる要因として意識され始めています。
■投資対象としての銀の位置づけ
銀は「工業金属」と「貴金属」の両面を持つため、金とは異なる値動きをすることも多く、ポートフォリオの分散に有効です。
現物(コインや地金)、ETF(上場投資信託)、先物などさまざまな投資手段があり、少額からでも始められる点も初心者には魅力的です。
■実際の投資事例と価格推移
たとえば2020年のパンデミック直後、銀価格は一時12ドル台から29ドル台まで急騰したことがあります。このような変動性の高さは、短期トレーダーにとっても注目の的です。
ただし、価格が急騰する局面ではその後の反動による下落も大きいため、リスク管理は欠かせません。
■まとめ:銀の動向に注目を
銀価格の高騰には、需要の拡大、供給の制限、経済不安による資金流入など複数の要因が絡んでいます。投資対象としての銀は、今後も注目される可能性が高い資産です。
これから投資を検討する方は、ニュースや経済指標、銀の産業利用動向にも目を向けて判断するとよいでしょう。

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