チャートに無数のラインを引いて売買の戦略を組み立てる“ライントレーダー”。特にプロ級のトレーダーは、斜めのトレンドラインや水平線を駆使しながら、相場の動きを予測し、精密なトレードを行っています。しかし、それは単なる“線引きゲーム”ではありません。この記事では、上級者がラインをどのように活用し、どこまで戦略的にトレードに落とし込んでいるのかを実例を交えて解説します。
ライントレードとは何か?基本の水平線とトレンドライン
ライントレードとは、チャート上にラインを引き、相場の節目やトレンドを視覚的に把握する手法です。主に使われるラインは次の2種類です。
- 水平線:サポート(支持)ライン、レジスタンス(抵抗)ラインとして機能
- トレンドライン(斜め線):上昇・下降トレンドの角度や継続性を確認
プロトレーダーはこれらを複数の時間足で引き、チャートの“地形”を立体的に把握しています。
プロトレーダーはどこまでラインを引いているのか?
上級者は、ただラインを「たくさん引く」わけではありません。むしろ、意図のないラインは引かないのが基本です。
彼らは過去の高値・安値、レンジの上下限、長期トレンドの切り返し点など、意味のある価格に絞ってラインを設定します。そしてそれらのラインをもとに、
- 「このラインからこのラインまでの値幅を狙う」
- 「このサポートラインで逆張り、上のレジスタンスまでホールド」
といった具体的な戦略を構築していきます。
実例:ラインを使った逆張り戦略
例:ドル円チャートで、130.00円と132.00円にそれぞれ長期的な支持・抵抗の水平線を引いたとします。
この場合、132.00円で上値を抑えられている局面では「逆張りショート→130.00円で利確」という戦略が成立します。また130.00円で反発する兆しが見えれば「ロングエントリー→132.00円までホールド」も狙えます。
このように、“どこで仕掛けて、どこで逃げるか”をラインで明確に定義しておくことで、感情に流されないトレードが可能になります。
斜めライン(トレンドライン)をどう活かすか
プロは、上昇トレンドライン(安値を結ぶ)や下降トレンドライン(高値を結ぶ)を引き、トレンドの継続・転換の兆候を判断材料とします。
たとえば、上昇トレンドラインを下抜けした場合、それまでの買い優位が崩れたと見てショート戦略を採用することもあります。逆に、トレンドライン上で反発すれば、順張りロングの好機ともなります。
ライントレードの注意点と落とし穴
ライントレードには以下の注意点もあります。
- ラインを引きすぎて混乱する:シンプルさを保つことが重要
- 過去に機能したラインが未来も効くとは限らない
- “見えない抵抗”やファンダメンタルズを無視しすぎない
ラインはあくまで「確率の高い目安」であり、絶対ではありません。エントリーとエグジットには常にリスク管理が必要です。
まとめ:プロ級ライントレードは「精度」と「戦略」が違う
プロ級のライントレーダーは、チャートに無意味に線を引きまくるのではなく、意味のある価格帯を的確に見極め、そこに戦略を乗せているのが最大の特徴です。
ここのラインで逆張りして、このラインまで利確する。そんな戦略的な視点を持てるようになれば、あなたのライントレードも確実に次のステージへ進むでしょう。

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