MT4やMT5を同時に複数立ち上げて運用するトレーダーは多く、特にEA(自動売買)や異なるブローカーでのチャート監視を行う場合、4〜6つ並行起動するのも珍しくありません。しかし、PCへの負荷やパフォーマンス低下も無視できない課題です。この記事では、複数MTの同時稼働による負荷と対策、実際の運用例をもとに最適な構成について解説します。
MT4・MT5を複数起動するとPCにはどれくらい負担?
MT4/MT5は軽量なプラットフォームですが、インジケーターやEAを多用してチャートを多数開くと、CPUとメモリを大きく消費します。
特に1台のPCでExcel、動画視聴、チャート表示を並行している場合、CPU使用率が80%以上、メモリ使用率が70%以上になることもあります。ファンの回転が強くなるのはそのサインです。
トレーダーたちの運用実例:何個まで起動してる?
複数の実例を紹介します。
- Aさん(専業トレーダー):MT4×3、MT5×2をRyzen 7+32GBメモリの自作PCで常時稼働。ChromeとYouTubeを同時に使うため、ファンは常に高速回転。
- Bさん(副業トレーダー):MT4×2をVPSに、MT5×1を自宅PCで稼働。分析用ExcelもVPS内で処理し、静音性重視。
- Cさん(EA運用):MT4を5個同時起動するため、専用にVPS(8vCPU/16GB)を契約。PC本体はモニター確認のみ。
結論として、多くのトレーダーはMT4/MT5を3〜6個同時に使いながら、VPSとの併用や高スペックPCの導入で負荷分散をしています。
快適に動かすためのPCスペックの目安
一般的に、4〜6個のMT4/MT5を安定動作させるには以下の構成が推奨されます。
項目 | 推奨スペック |
---|---|
CPU | Intel Core i7 第10世代以降 or AMD Ryzen 7以上 |
メモリ | 最低16GB、理想は32GB |
SSD | NVMe 500GB以上 |
冷却 | デュアルファンまたは水冷対応 |
もしスペックに余裕がない場合は、タスクマネージャーでCPUとメモリ消費量を監視しながら、同時起動数を調整するのが安全です。
VPSやクラウドの活用も検討しよう
負荷を軽減する最も現実的な方法は、MT4/5をVPSに移して稼働させることです。特にEA運用はVPSとの相性が抜群です。
国内ならお名前.com VPS、海外ならBeeks FX、Contaboなどが人気。コストは月額1,000〜3,000円程度で、常時稼働&ネットワーク安定性も魅力です。
PCとMTを共存させる“現実的な工夫”
どうしても1台で完結したい場合は、以下の工夫が有効です。
- MTごとに起動時間をズラす(起動時の負荷を軽減)
- リアルタイムで使わないMTは最小化(描画負荷の低減)
- 不要なチャート・インジケーターを閉じる
- バックグラウンドアプリの停止(Chrome、Dropboxなど)
ファンの騒音が気になる場合は、ノートPC用の冷却パッドやUSB冷却台も活用すると効果的です。
まとめ:複数MT稼働は工夫次第で快適に
MT4・MT5を4〜6個同時起動する環境は珍しくありませんが、PCのスペックや使い方次第で大きく快適さが変わります。
高スペック化、VPS活用、MTの使い分けなどを通じて、安定したトレード環境を実現しましょう。
「快適なMTライフ=冷静なトレード」に直結するため、設備投資は“コスト”ではなく“戦略”です。

こんにちは!利益の管理人です。このブログは投資する人を増やしたいという思いから開設し運営しています。株式投資をメインに分散投資をしています。
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