投資の世界では、資産配分がリターンを左右する最大の要素と言われています。今回は「全世界株式」「NASDAQ100」「仮想通貨(ビットコイン&イーサリアム)」に各100万円ずつ投資した300万円のポートフォリオを例に、バランスやリスク、そして今後の戦略を整理してみましょう。
投資比率から見るポートフォリオ構成の特徴
このポートフォリオは大きく3つの資産クラスに等分配されています。具体的には、全世界株式:33.3%、NASDAQ100:33.3%、仮想通貨:33.3%という構成で、非常に成長志向の強い配分と言えます。
特に仮想通貨はリスク資産であるため、この構成はリターン追求型であり、安定性よりも将来の値上がり益に重きを置いている投資方針と読み取れます。
全世界株式:分散の王道で安定を狙う
全世界株式インデックス(例:VTやeMAXIS Slim 全世界株式など)は、先進国から新興国まで幅広く分散された銘柄に投資できるのが最大の魅力です。市場全体に乗る形なので、長期保有に向いています。
実例:2020年以降、S&P500に劣後する時期もありましたが、それでも新興国やヨーロッパ市場が回復するとリターンの底上げに寄与する強みがあります。
NASDAQ100:成長株セクターへの集中投資
NASDAQ100は主に米国のテクノロジー企業に集中投資しているため、イノベーションの波に乗れる可能性が高いです。ただし、金利上昇局面や景気後退局面では大きく値を下げるリスクも孕みます。
補足:ハイテク企業への偏りがあるため、他のセクターとのバランスを考慮したい場合にはS&P500などと組み合わせるのも一案です。
仮想通貨:高リスク・高リターンの資産クラス
ビットコイン(85%)とイーサリアム(15%)という構成は、仮想通貨市場の王道と呼べる組み合わせです。ただしボラティリティが高く、短期間で資産が倍増・半減する可能性があるため、定期的なリバランスや出口戦略が重要です。
過去例:2021年後半の暴騰と2022年の急落を見てもわかる通り、ニュースや規制、マクロ経済要因に大きく左右されやすい特徴があります。
資産のリスク分散と今後の戦略ポイント
現状では全体的にリスク資産への集中配分となっているため、暴落時のダメージが大きくなる可能性もあります。現金や債券などの安全資産を10〜20%程度加えることで、暴落時の耐性を高めることができます。
また、仮想通貨の割合が1/3と大きいため、マーケットの変動が精神的ストレスになる場合は一部利確・リバランスを検討してもよいでしょう。
まとめ:目的とリスク許容度に合わせた運用が鍵
このポートフォリオは高成長を期待するには非常に合理的な配分ですが、リスクも同時に大きくなります。短期ではなく長期での運用を前提にすることで、時間を味方につける戦略が取れます。
「将来の何のために」「いつまでに」「どれだけ増やしたいのか」という投資の目的を明確にしながら、今後も定期的な見直しを行っていきましょう。

こんにちは!利益の管理人です。このブログは投資する人を増やしたいという思いから開設し運営しています。株式投資をメインに分散投資をしています。
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