投資信託を保有していると、SBI証券などの証券会社で「保有口数」という表記を見ることがあります。しかし、「○○万口」などの大きな数字を見ると、「自分ってそんなに投資してたの?」と驚かれる方も多いのではないでしょうか。本記事では、保有口数の正体とその計算方法について、初心者にもわかりやすく解説します。
保有口数とは?数字の大きさに惑わされないために
保有口数とは、投資信託を購入した数量を表す単位で、「円」や「株数」とは異なる独自の数え方です。1口は基本的に1円未満の価値しかないため、数十万口・数百万口という単位になるのが一般的です。
例えば、SBI証券の投資信託で「115,134口」と表示されていても、それが115,134円という意味ではありません。口数は金額の何倍にもなる数字で表示されます。
口数と基準価額の関係
投資信託の口数は、「購入金額 ÷ 購入時の基準価額(1万口あたり)」で算出されます。つまり、取得単価が26,057円(=基準価額)で30万円分を購入した場合、以下のように計算されます。
300,000 ÷ 2.6057 = 約115,134口
このように、取得額は口数×基準価額(10,000口単位)で表され、あなたが「大富豪かも」と感じたのは数字の桁数に惑わされたためです。
実例でわかる口数と評価額の関係
たとえば、以下の条件で計算してみましょう。
- 購入金額:300,000円
- 基準価額:26,057円
すると、保有口数はおよそ115,134口となります。現在の基準価額が変動すれば、評価額も変動します。仮に現在の基準価額が28,000円だとすると。
評価額 ≒ 115,134口 ×(28,000 ÷ 10,000)= 約322,375円
このように、口数×現在の基準価額(10,000口あたり)で評価額が算出されます。
SBI証券で確認できる情報の見方
SBI証券では以下の項目で投資信託の状況を確認できます。
- 保有口数:保有している投資信託の数量
- 取得単価:購入時の基準価額
- 評価額:現在の価格で計算した時価
- 評価損益:評価額と購入額の差
見慣れない単位ですが、慣れれば基準価額との掛け算だけでおおよその価値を把握できます。
まとめ:保有口数の誤解を解いて安心して投資を続けよう
「保有口数」はあくまで投資信託の数量であり、1口=1円ではありません。そのため、数十万口という大きな数字が表示されるのは正常です。正確に理解するには、口数に10,000口あたりの基準価額を掛けて評価額を計算しましょう。
保有口数に惑わされず、評価額や損益を正しく把握することが投資リテラシー向上の第一歩です。

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