株の買い直し後の取得単価の計算方法|初心者でもわかる平均取得単価の考え方と具体例

株式

株式投資において「取得単価」は、損益計算においてとても重要な指標です。特に、同じ銘柄を一度売ってから再び買い直した場合、「平均取得単価はどうなるのか?」と疑問を持つ方は多いでしょう。この記事では、実際の売買例を使いながら取得単価の考え方と計算方法を丁寧に解説します。

取得単価とは?まずは基本の考え方を理解しよう

取得単価とは、ある銘柄の株式を取得した際の1株あたりの平均購入価格のことです。税務上の計算や損益計算で使われる重要な指標であり、複数回に分けて買った場合は「加重平均法」で求めます。

加重平均法の基本式は次の通りです。

取得単価 = (取得金額合計)÷(保有株数合計)

一度売って買い直した場合の扱いとは?

今回のケースでは以下のような取引が発生しています。

  • 午前9時に250円で100株購入
  • 午前10時に240円で100株売却
  • その後260円で100株を再購入

一度すべて売却しており、再購入したため、新たな取得として「260円」が取得単価になります。

つまりこのケースでは「255円」ではなく、「260円」が現在の保有株の取得単価となります。

売却益(損失)はどう扱われる?

最初に250円で買って240円で売却しているため、ここで1株あたり10円の損失が出ています。これは1,000円の損失(10円 × 100株)として確定されます。

その後の260円での購入は、まったく別の新しい取引として扱われますので、再び株価が上がるか下がるかに応じて損益が出ます。

実例で振り返る:取得単価の誤解と注意点

たとえば次のような誤解があります。

  • 最初に250円で買った履歴が残ると思い、再購入した株と合わせて「平均255円」と考える
  • 売却損と合わせて、取得単価を補正しようとする

しかし実際は、一度完全に売却した株はリセットされるため、新たな購入価格がそのまま「新しい取得単価」になると覚えておきましょう。

株価の記録と損益管理はしっかりと

取得単価は、損益の判断だけでなく、確定申告時にも重要な情報となります。証券会社の取引履歴は定期的にダウンロードしておくことをおすすめします。

また、売買履歴が多くなると取得単価の管理も複雑になるため、クラウド会計ソフトや取引管理ツールを活用するのも有効です。

まとめ:一度売却すれば取得単価はリセットされる

今回のケースでは、一度すべての株を売却して再購入しているため、取得単価は新たな購入価格「260円」となります。

取得単価の計算は「保有し続けている株」にのみ加重平均が適用される点を押さえ、売買履歴を整理しておくことで、今後の損益管理がスムーズになります。

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