「なんとなく始めたiDeCoだけど、思ったよりメリットを感じない」「SMBCのDCなび経由で始めたけど、解約や中止ができるか知りたい」──そんな方に向けて、iDeCoの基本的な制度の仕組みから、積立停止・実質的な解約方法までを詳しく解説します。
iDeCoは基本的に60歳まで原則解約できない
iDeCo(個人型確定拠出年金)は老後資金の形成を目的とした制度です。そのため、原則として60歳までは資産の引き出しや解約ができないというルールがあります。
例外としては「脱退一時金」の請求がありますが、国民年金保険料の未納状態で加入者資格喪失後2年以内に申請するなど厳しい条件があるため、ほとんどの方には現実的な選択肢ではありません。
積立停止は可能。SMBCのDCなび経由でも手続き可能
積立そのものをやめたい場合は、掛金の拠出を停止する手続きを取ることができます。これは「加入者」から「運用指図者」への変更によって行います。
運用指図者とは、新たに掛金を積み立てることはせず、すでに積み立てた資産の運用のみを行う人のことです。DCなびにログインし、運用指図者への変更届を請求するか、コールセンターへ連絡して申請書類を取り寄せましょう。
月額1,000円で節税効果を受けながら維持する選択も
「手続きが面倒」「いつか再開するかも」という場合、月額1,000円のまま維持しておくことも選択肢です。iDeCoは掛金全額が所得控除の対象となり、たとえ少額でも住民税や所得税の軽減効果があります。
仮に年収300万円の方が年間12,000円を掛けていれば、約2,400円の節税効果が見込めます。
iDeCoの「デメリット」と感じやすいポイント
解約できないという制度上の制限はもちろん、運用状況によっては元本割れのリスクや、金融機関による手数料(月額約170円~)が発生する点もネックになり得ます。
また、資金の流動性が極端に低いため、いざという時の取り崩しができない点は、短期的な視点で見ると「損したように感じる」人が多い傾向にあります。
SMBCのDCなび利用者がとるべきステップ
- DCなびにログインし、サポートページを開く
- 「加入者区分変更申請書(運用指図者)」を請求
- 必要事項を記入し、提出
- 運用指図者として運用のみに移行
なお、DCなびのサポートに電話(0120-401-476)で確認すれば、個別状況に合わせた対応を案内してもらえます。
まとめ:iDeCoは止めることはできるが、解約は原則不可
iDeCoは途中での解約は基本的にできませんが、掛金の拠出を止めて「運用指図者」となることで実質的に「積立停止」状態にすることは可能です。
制度への理解が浅いまま始めてしまった方でも、慌てて判断せず、まずは情報を整理して今後の資産運用を見直してみましょう。少額でも税制メリットがある点を踏まえ、継続か停止かを冷静に検討してみてください。

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