積立NISAで資産が減ることはある?投資初心者が知っておくべき基本と心構え

資産運用、投資信託、NISA

つみたてNISA(積立NISA)は、長期・分散・積立投資を基本とした非課税制度ですが、必ずしも常に利益が出るとは限りません。運用を始めた直後に評価額が減少して不安になる人も少なくありません。本記事では、積立NISAで資産が減ることがある理由や、一般的な毎月の投資額の目安、長期的な視点の重要性などを詳しく解説します。

積立NISAで資産が減ることはあるのか?

結論から言えば、積立NISAで資産が一時的に減ることはあります。その理由は主に、投資信託の基準価額(値動き)が市場の変動によって上下するためです。たとえば、開始してすぐに株式市場が下落すれば、元本割れする可能性は十分にあります。

実際に2022年や2020年などは、市場の急落で積立開始直後の含み損が発生したケースが多く報告されています。ただし、それは一時的なもので、長期的に保有し続けたことでプラスに転じた例も少なくありません。

毎月いくら積み立てる人が多いのか?

積立NISAの年間非課税投資枠は40万円(2023年まで)で、月換算で最大33,333円を積み立てることができます。一般的には、1万円〜3万円を積み立てる人が多い傾向です。生活費に無理のない範囲で続けることが重要です。

例えば、20代の社会人で月1万円を積み立てる方もいれば、家計に余裕のある家庭では満額の33,333円を設定する方もいます。重要なのは“無理なく継続できる金額”を設定することです。

短期的な損失に動じないための考え方

積立NISAは、短期的な値動きに惑わされないことが成功のカギです。相場の上下に一喜一憂して売却してしまうと、ドルコスト平均法のメリットを活かしきれません。

実際にコロナショック直後に投資を開始した方の中には、当初含み損だったものの、3年後には20%以上の利益になっていた例もあります。このように、時間がリスクを緩和してくれるのが積立投資の本質です。

どんな商品を選ぶべきか?

積立NISAでは、金融庁が認定した低コストかつ分散投資に適した投資信託のみが選べますが、その中でも全世界株式(オールカントリー)やS&P500連動型インデックスファンドが人気です。

特に初心者には、eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)のように、世界中の企業に分散投資できる商品が安心感があります。これにより、一国や一業種への偏りを避けることができます。

不安なときはどうすれば良いか?

積立NISAを始めてすぐに評価額が下がると不安になるのは自然なことです。そんなときは、金融庁の公式情報や、信頼できるファイナンシャル・プランナーのアドバイスを参考にすることをおすすめします。

また、SNSで他人の運用成績と比較することは避け、自分のペースで資産形成を続ける姿勢が大切です。

まとめ:積立NISAは“続けること”が最も大事

積立NISAでは、資産が一時的に減ることは珍しくありませんが、それを乗り越えると安定したリターンを得られる可能性が高まります。毎月の積立額は無理のない範囲で設定し、焦らずじっくり運用を続けることが最善の戦略です。

相場の波に左右されず、コツコツと積立を続ける姿勢が、将来の資産形成において最も効果的であることを忘れずに取り組みましょう。

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