新NISA制度が始まり、証券会社の選び直しを考える人も増えています。特に「今のNISA口座を他の証券会社に変えたい」と思ったとき、すぐに変更できるのか、何をどう進めればよいのか気になる方も多いはずです。本記事では、NISA口座の変更手続きの流れや注意点を、できるだけわかりやすく解説します。
NISA口座は1年に1社しか持てない仕組み
まず知っておくべき基本ルールとして、NISA口座は「1人1口座(1年に1金融機関)」という決まりがあります。つまり、ある年に1つの証券会社でNISA口座を開設した場合、その年の途中で他社に変更して運用を続けることはできません。
ただし、途中で「NISA口座を廃止して、別の証券会社に移したい」と申し出ることは可能です。その場合、新しい証券会社でのNISA利用は翌年からになります。
証券会社変更の基本ステップ
証券会社を変えたい場合の手続きは以下の通りです。
- 現在の証券会社に「NISA口座廃止届出書」を提出する
- 税務署での確認(最大1~2週間程度)
- 確認後、新しい証券会社で「NISA口座開設申込書」と「勘定廃止通知書」を提出
このように複数の書類のやり取りが必要になるため、「すぐに切り替えられる」ものではないという点に注意が必要です。
移管か廃止か?資産の扱いに注意
すでにNISA口座で購入済みの資産を他社に移すには、一般口座などへの移管が必要です。NISA口座のままでは直接の移動はできません。
たとえば、現在A証券でNISA口座に保有している投資信託を、B証券のNISA口座に移すことはできません。その場合、一度「特定口座」などへ移管し、翌年にB証券でNISA枠を使って新たに購入する形になります。
どのタイミングで変更するのがベスト?
おすすめの変更タイミングは「年末〜年始にかけて」です。なぜなら、NISA口座の変更は基本的に「翌年から有効」になるため、年内の運用が終了してから手続きを開始することで、翌年スムーズに新しい証券会社でNISAをスタートできるからです。
ただし、年末年始は金融機関が混雑するため、余裕を持って11月中などに動き始めるのが理想です。
変更する理由は何?証券会社選びのチェックポイント
NISA口座を他社に変えたい理由はさまざまです。
- 取り扱い商品の数が少ない
- 買付手数料が高い
- 積立設定が柔軟にできない
- スマホアプリが使いづらい
特に、楽天証券やSBI証券などは低コストで使いやすく、積立NISAや新NISAに適した設計になっています。変更前には、商品のラインナップや使い勝手を比較しましょう。
まとめ:NISA口座の証券会社変更は計画的に
NISA口座の変更は、「すぐに」「簡単に」というわけにはいきません。税務署を通じた手続きや口座の移管など、いくつかの段階を経る必要があります。とはいえ、今後の資産形成において自分に合った証券会社を選ぶことはとても重要です。
変更のタイミングを見計らい、早めに準備を始めることで、来年からスムーズに新しい環境でNISAを運用できるようになります。ぜひ慎重に、そして積極的に、自分にとって最適な選択をしましょう。

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