日本株投資において、出来高(売買の取引量)は投資判断の一つとして非常に重要です。出来高が少ない銘柄は思わぬリスクをはらんでおり、特に初心者の方が陥りやすいポイントでもあります。この記事では、出来高を投資判断にどう活かすか、具体的な目安や注意点について解説します。
出来高とは?なぜ注目されるのか
出来高とは、ある銘柄が特定期間(通常は1日)に売買された株数を指します。多くの投資家に売買されている株ほど出来高が多く、流動性が高いといえます。
出来高が少ないと、売りたくても買い手がつかない・値動きが極端になるなどのリスクがあり、思うように取引できない可能性があります。
出来高の少ない銘柄のリスク
出来高が1,000株〜2,000株しかないような銘柄は、以下のような問題が起こりがちです。
- 売却しようとしても取引が成立しにくい
- わずかな注文で株価が大きく動いてしまう
- そもそも市場の関心が低く、情報も少ない
実際に「買ってから全く株価が動かない」「板がスカスカで注文が通らない」といった経験をされた方も少なくありません。
どれくらいの出来高があれば安心?目安は?
一般的には、1日の出来高が最低でも1万株以上ある銘柄が「流動性がある」とされます。中〜上級者の投資家の中には「3万株以上」を目安にしている方も少なくありません。
例:日経平均構成銘柄や大型株は出来高が数十万〜数百万株あることが多く、流動性の心配はまずありません。一方、地方の小型銘柄などでは1,000株未満というケースも。
出来高を確認するには?どこを見ればいい?
証券会社の株式情報ページでは、銘柄ごとの「前日出来高」「現在の出来高」などが掲載されています。楽天証券、SBI証券、Yahoo!ファイナンスなどでも無料で確認可能です。
また、「出来高急増ランキング」などを活用することで、注目銘柄の絞り込みにも役立ちます。
初心者が押さえるべきチェックポイント
- 必ず出来高を見る(最低1万株以上が目安)
- 板(注文の厚さ)も確認し、売買が活発か見る
- 急激な出来高増加は何か材料が出ていないかチェック
- 短期売買の場合は特に流動性重視
中長期で保有する予定でも、売却時に困らないよう流動性のある銘柄を選ぶのが基本です。
まとめ|出来高を意識するだけでリスク回避につながる
株式投資では、出来高は「見落とされがちなリスク管理指標」です。銘柄選定時には必ず出来高を確認し、自分の売買スタイルに合った流動性を持つ銘柄を選ぶようにしましょう。
特に初心者の方は、出来高1万株未満の銘柄には慎重になるべきです。情報が少ない、値動きが読みづらい、思うように売買できないといったリスクが潜んでいます。
投資は情報と経験が武器です。出来高のチェックは、最も基本かつ有効なリスク回避の第一歩です。

こんにちは!利益の管理人です。このブログは投資する人を増やしたいという思いから開設し運営しています。株式投資をメインに分散投資をしています。
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