金(ゴールド)への投資手段として「金地金」や「純金積立」だけでなく、投資信託やETF(上場投資信託)を活用する方が増えています。中でも、配当金の有無や再投資の仕組みに疑問を持つ方は少なくありません。この記事では、金の投資信託とETFにおける配当の有無や、再投資との関係について、初心者にもわかりやすく解説します。
そもそも金には配当がない?
金という資産は、株式のように企業の利益を配分する仕組みがないため、本質的に配当金を生み出すことはありません。金地金や純金積立のような現物資産では、当然ながらキャッシュフローを生まず、保有益は主に価格の値上がり益(キャピタルゲイン)によります。
この性質は、ETFや投資信託を通じた金投資にも基本的に引き継がれます。
金ETFに配当はあるのか?
日本で取引可能な主な金ETFには以下のようなものがあります。
- SPDRゴールド・シェア(GLD)
- 純金上場信託(1540)
- 金の果実(1328)
これらは金価格に連動するだけで、配当金は支払われません。金自体が利息や配当を生まないため、ETFが分配金を出す原資もないからです。
投資信託の場合の仕組みは?
一方、金に投資する投資信託も複数存在します。例としては「ゴールド・ファンド」や「ピクテ・ゴールド」などが挙げられます。
これらのファンドには「毎月分配型」と「再投資型」がありますが、多くのインデックス型金ファンドは、分配金を出さずに内部で再投資される仕組みを取っており、実質的に複利効果が期待できる点が魅力です。
例外的に分配金が出るケースも
一部の金ETFやファンドでは、ポートフォリオの一部に現金や短期国債を組み入れており、そこから得られる収益が分配される場合があります。ただし、それは金投資の本質ではなく、あくまで副次的な収益源であるため、多くの投資家にはあまり意味を持たないケースが多いです。
たとえば「iシェアーズ ゴールド・トラスト(IAU)」もGLDと同様、原則として分配金は出ません。
金投資とインカムゲインの両立はできる?
もし「配当がほしい」「インカムゲインも欲しい」という投資家であれば、金投資単体では不十分かもしれません。その場合、高配当株ファンドや、債券ファンドとの組み合わせでポートフォリオ全体のバランスを取る戦略がおすすめです。
金はあくまで資産の一部に組み込み、価格変動リスクのヘッジやインフレ対策として使うのが適切です。
まとめ:金ETF・投信は基本的に配当なし。リターンは値上がり益に期待
金ETFや投資信託には原則として配当・分配金はなく、値上がり益によるリターンが主な目的です。再投資型の投信では、分配金を出さずに資産に組み込むことで複利効果が期待できるため、長期運用に適しています。
目的に応じて金投資と他の収益型資産を組み合わせ、バランスの取れた運用を心がけましょう。

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