楽天証券・SBI証券で米国株を買うときの手数料・利益の基本と注意点

株式

米国株投資を始める際に気になるのが、手数料の仕組みや少額投資で本当に利益が出るのかという点です。この記事では、楽天証券とSBI証券での米国株取引における手数料の違いや、1株のみの取引でも利益が出るのかを具体的に解説します。

楽天証券・SBI証券の米国株取引にかかる手数料とは?

楽天証券とSBI証券では、米国株取引にかかる手数料体系はほぼ共通しており、約定代金の0.495%(税込)が基本です。ただし、最低手数料は0ドル、上限は22米ドルに設定されています。

つまり、取引金額が小さい場合は0.495%の手数料のみがかかり、100株や1000株といった数量に比例して手数料は増加します。ただし、一定以上の金額を超えると、上限22ドルで固定されるため、大口取引ほど手数料負担は相対的に軽くなる仕組みです。

1株150ドル→151ドルで売ったとき、利益は出るのか?

1ドルの値上がりでも、1株取引で利益を出すことは可能ですが、その際にかかる手数料がポイントになります。0.495%の手数料は買いと売りの両方にかかるため、実質的には約1%の値上がりが必要です。

具体的には、150ドル×0.495%=約0.74ドル(買い)、151ドル×0.495%=約0.75ドル(売り)で、合計手数料は約1.49ドル。よって、1ドルの値上がりでは手数料を差し引くと赤字になります。

株数が増えるとどう変わる?100株・1000株のケース

たとえば150ドルの株を100株買えば15,000ドル、1000株なら150,000ドルになります。この場合の手数料は以下のようになります。

株数 約定金額 手数料(片道) 往復手数料
1株 150ドル 0.74ドル 約1.49ドル
100株 15,000ドル 22ドル(上限) 44ドル
1000株 150,000ドル 22ドル(上限) 44ドル

上限が適用されることで、一定の規模以上では手数料は固定され、株数が増えるほど1株あたりの手数料は割安になります。

少額取引で利益を出すには?

1株だけの取引でも、手数料を考慮した売買差益があれば利益を出すことは可能です。しかし、実際には2ドル程度の値上がりがないと、利益は出にくいです。

そのため、米国株を1株単位で積立・長期投資する目的であれば、少額取引でも問題ありませんが、短期売買で利益を狙うなら数十株単位の取引が効率的です。

為替手数料にも注意

ドル建てで取引する米国株は、円からドルへの両替手数料も重要です。楽天証券では1ドルあたり25銭(自動両替)、SBI証券では住信SBIネット銀行を使えば4銭と非常に低コストです。

この差は取引額が大きくなると無視できなくなるため、できる限り為替コストの低い手段を選ぶことも大切です。

まとめ:手数料を制する者が米国株取引を制す

楽天証券やSBI証券での米国株投資では、株数に応じて手数料が比例し、一定額を超えると固定になります。1株だけでも取引は可能ですが、利益を出すには価格変動と手数料のバランスを見極める必要があります。

短期売買で利益を狙うなら、数十株以上の取引がおすすめです。長期投資や少額投資なら、積立投資や手数料の少ない証券会社の選択がカギになります。

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