NTT株の歴史と分割後の価値:初期購入者は今どのくらい得しているのか?

株式

1987年に行われたNTT(日本電信電話株式会社)の株式公開は、日本の株式市場において非常に話題を呼びました。当時、1株あたりの売り出し価格は119万7000円と高額でした。あれから数十年、株式分割を経た現在、当時購入した人の株の価値はどうなっているのでしょうか。この記事では、NTT株の歴史と株式分割を踏まえて、現在の資産価値や投資収益についてわかりやすく解説します。

NTT株の公開当初の状況と価格

1987年2月、NTTの株式は政府による民営化の一環として一般に売り出されました。その時の1株の価格は119万7000円であり、当時の日本人にとっては非常に高価な投資対象でした。

多くの個人投資家が「国策銘柄」として期待し購入しましたが、その後の値動きは一時的な高騰を経て長期的には低迷し、「塩漬け株」の代名詞のように語られることもありました。

株式分割の経緯と現在の株数

NTTはその後、複数回の株式分割を実施しています。代表的な分割は以下の通りです。

  • 1999年:1株 → 500株(100株単位で売買可能な形式へ)
  • 2023年7月:1株 → 25株

これらを通じて、公開時の1株は最終的に12,500株に相当することになります。つまり、1987年に1株(119万7000円)を購入した人は、現在では12,500株を保有している計算です。

現在の株価と資産価値の換算例

2025年6月時点のNTT株価を仮に180円とすると、12,500株 × 180円 = 225万円の評価額となります。つまり、元本の約2倍弱に増えていることになります。

配当も加味すると、NTTは比較的高配当を維持しており、2024年度は1株あたり年間5円程度の配当がありました。12,500株保有していれば、年間配当は約62,500円と堅実な収益源にもなります。

株式投資としてのNTT株の特徴

NTT株は、高成長株というよりも、安定したインフラ事業を基盤とした堅実銘柄と評価されており、長期保有型の投資家に人気があります。

また、政府が株式を保有しているという側面から「政策銘柄」とも呼ばれ、突然の倒産リスクなどは非常に低いとされています。

過去から学ぶ投資の教訓

当初の購入者は、株価が長年にわたり低迷したことで「失敗した」と感じる時期もあったかもしれません。しかし、分割と配当、そして現在の株価を考慮すれば、長期的には堅実なリターンを得た投資と捉えることもできます。

この事例からもわかるように、長期視点での分散投資やインカムゲイン(配当)を重視した戦略は、個人投資家にとって有効な方法のひとつです。

まとめ:NTT株の現在価値と投資評価

NTT株は、公開当初から保有していれば現在は約12,500株、価値にしておよそ225万円相当の資産に育っている可能性があります。配当も含めると、長期保有による恩恵は決して小さくありません。市場環境の変化を乗り越えてきたNTT株は、日本株の長期投資の象徴とも言える存在です。

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