国内大型株 vs オルカン:100万円を30年運用するならどちらが賢い?

資産運用、投資信託、NISA

ボーナスで得た100万円を30年以上の長期投資に活用する場合、「国内大型株」と「全世界株式(オルカン)」のどちらを選ぶべきか悩む方は少なくありません。本記事では、それぞれの特徴とリスク、過去の実績や将来性などを比較しながら、投資判断の一助となる情報を提供します。

国内大型株の特徴とメリット

日本の大型株、たとえばトヨタ、三菱商事、NTTなどは安定した配当利回り(2024年時点でおおよそ3~4%)が魅力です。日経平均の長期的成長も堅調で、インカムゲイン狙いの投資に適しています。

例として、NTTは配当利回りが高く、定期的な株主還元も評価されています。また、為替リスクがない点も安心材料です。

オルカン(全世界株式)のメリット

オルカン(全世界株式インデックスファンド)は、米国を中心に全世界の株式に分散投資できる商品で、近年の長期運用では高いパフォーマンスを誇ります。たとえば、eMAXIS Slim オール・カントリーの過去10年年率リターンはおよそ年7%前後。

これにより、インフレにも強く、世界経済の成長を広く享受できるという点で、長期運用に非常に向いています。

30年間のシミュレーション比較

仮に100万円をそれぞれ年利4%(国内株)と7%(オルカン)で30年間運用した場合。

商品 年利 30年後の予想額
国内大型株 4% 約324万円
オルカン 7% 約761万円

この差は複利の力によるものであり、長期運用ではリターンの差が非常に大きくなります。

リスクと安定性の違い

国内株は為替変動の影響を受けず、比較的安定した値動きですが、少子高齢化や国内経済の停滞など将来性に不安もあります。

オルカンは世界中に分散しているため、地政学リスクや為替の影響を受ける一方で、1つの国や地域に依存しない安心感があります。

投資スタイルに合わせた選択を

・毎年配当を受け取りながら運用したいなら国内株
・配当は再投資しつつ資産成長を狙うならオルカン

どちらも優れた選択肢ですが、目的(老後資金/教育費/住宅資金など)により適した方を選ぶと良いでしょう。

まとめ:オルカンは成長重視、国内株は安定重視

オルカンは30年以上の長期運用で大きな資産形成が見込める一方、国内大型株は安定性と配当重視の方に向いています。分散投資を基本とするなら「両方に半分ずつ投資」も有効な選択肢です。

最終的には、ご自身のリスク許容度やライフプランに合わせて、賢く資産を育てていきましょう。

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