楽天証券の株式担保ローンとは?新サービスの仕組みとリスクを徹底解説

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2024年に発表された楽天銀行と楽天証券の連携による「株式担保ローン」サービスが話題となっています。保有株式を担保に融資を受けられるという仕組みですが、その意図やリスクについて疑問の声も上がっています。この記事では、この新サービスの概要と利用時の注意点を解説します。

楽天証券の「株式担保ローン」とは

楽天証券に保有する株式を担保にして、楽天銀行から融資を受けられる制度です。2024年5月時点では、一定の条件を満たした顧客向けに限定的に提供されており、今後の拡大が予定されています。

このサービスでは、担保とする株の時価評価に基づき、貸付上限額が決まります。返済は元金一括や分割が選べ、金利は一般的なカードローンよりも低めに設定されています。

どうしてこのようなサービスが生まれたのか

楽天銀行・証券グループは、「資産運用と資金調達の一体化」というニーズに応えるためこのサービスを打ち出しました。急な出費がある際に、株を売却せずに資金調達ができる点をアピールしています。

加えて、楽天グループは2023年以降の経営改善施策の一環として、金融サービス強化を掲げており、グループ内のクロスユースを促進する狙いもあると考えられます。

株を担保にするリスクと注意点

  • 担保価値の変動リスク

    株価が大きく下落した場合、追加担保や早期返済を求められる可能性があります。特にボラティリティが高い銘柄は注意が必要です。

  • 資産の自由度が制限される

    担保に入れた株は、基本的に売却や移管が制限されます。急に現金化が必要になったときに対応が遅れるリスクがあります。

  • 信用スコアへの影響

    担保ローンも通常の融資同様に金融履歴として記録されます。滞納などがあれば信用情報に傷がつくこともあります。

利用するかどうかの判断基準

「株は売りたくないが、短期的な資金が必要」という明確な目的がある場合には有効な選択肢となります。一方、株価下落時に借金だけが残るリスクも考慮すべきです。

たとえば、含み益のある優良株(例:トヨタやNTT)を担保に一時的な教育資金を借りたいといったケースでは合理的かもしれません。ただし、投機的な目的で借入れ資金を再投資する「レバレッジ戦略」は慎重に判断するべきです。

他の証券会社でも類似のサービスは存在する

楽天証券に限らず、SBI証券や松井証券でも株式担保融資サービスは存在します。提供内容や金利、担保評価額の計算方法は各社で異なるため、比較検討が重要です。

SBI証券の貸株サービスなども併用可能な場合があり、資金調達と資産活用の幅が広がる選択肢になります。

まとめ|株式担保ローンは使い方次第で有効な手段に

楽天証券の株式担保ローンは、保有株を維持しながら資金を調達できる利便性がありますが、リスクも伴う制度です。株価の変動や担保制限の影響を十分理解し、必要な場合のみ活用することが肝心です。

今後もこのような金融サービスは増加が予想されるため、知識を身につけて賢く選択していきましょう。

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