5月29日に9278(ブックオフ)の空売りで逆日歩が1株あたり72円/3日と高騰して話題になりました。空売りをする投資家は一体何を狙っていたのか、今回のケースを通して仕組みと戦略を探ります。
逆日歩とは何か?仕組みを押さえよう
逆日歩とは、制度信用取引で信用売り(空売り)が信用買いを上回り、「株が不足」した際に、売り手が株を貸す対価(品貸料)を入札で支払うコストです :contentReference[oaicite:0]{index=0}。
株不足が解消されず需給ひっ迫が続くと、逆日歩は高くなり、売り手のコスト負担は膨らみます。
ブックオフ(9278)で逆日歩72円がついた理由
5/28に逆日歩72円/株(3日分)が発生。5/27〜29までは信用売りが買いより圧倒的に多く、需給が逼迫した結果です :contentReference[oaicite:1]{index=1}。
この銘柄は株主優待狙いの制度クロス取引が多く、一般信用在庫がすぐ枯渇。制度信用売買が集中すると供給不足となり、品貸料が高騰しやすい構造があります :contentReference[oaicite:2]{index=2}。
空売りの投資家・機関は何を狙うのか?
① 株価下落を予想した投機
② 優待取得の制度クロスのつなぎ売りとしての空売り
③ ヘッジ目的での持ち高調整
特にブックオフのような優待銘柄では、一般信用枯渇→制度信用売り増加→逆日歩発生という連鎖が生じるため、制度クロス需要が高まっていた可能性が高いです :contentReference[oaicite:3]{index=3}。
逆日歩の影響を具体例で理解する
逆日歩72円/3日 ⭐100株売っていた場合:
72円×100株=7,200円の逆日歩負担
もし株価下落が想定以上に小さければ、優待や株価下落益を上回り赤字になる恐れもあります。
空売りをする際に注意すべき点
- 信用売り残高と買い残高を比較し、需給ひっ迫リスクを把握
- 優待銘柄や高配当銘柄など一般信用枯渇しやすいものは特に注意
- 逆日歩は受渡日ベースで土日を含む日数分発生するので長期保有は高コストに
松井証券やSMBC日興の解説では、「需給ひっ迫時に逆日歩が高騰するため、制度信用売りには注意が必要」と明記されています :contentReference[oaicite:4]{index=4}。
まとめ
9278ブックオフで逆日歩72円の高騰は、需給ひっ迫と優待クロス需要の結果です。空売り目的は主に株価調整や優待クロス、ヘッジですが、予想以上の逆日歩負担には要注意。
空売りに挑む際は、信用残高や優待付与タイミング、逆日歩リスクをチェックし、リスク管理を徹底することが重要です。

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