株式投資において「株式分割」は嬉しいニュースの一つですが、特定口座とNISA口座など、異なる証券口座での保有が混在する場合には、注意すべき点があります。特に、将来的な売却や配当金の受け取り時などに手間が発生することも。この記事では、イオン株の分割を事例に、複数の証券会社をまたいで株を保有するリスクと対処法について解説します。
イオンの株式分割とは?基本を押さえよう
2024年にイオンは株式分割を発表しました。たとえば「1株→2株」などの分割は、株価が実質的に半分になる一方で、保有株数が倍になるため、資産価値には影響しません。
例えば、100株を保有していた場合、分割後は200株になります。1株2,000円が1株1,000円になるようなイメージです。
複数証券口座で株を持つのはOK?
複数の証券会社で同じ銘柄の株式を保有すること自体は問題ありません。ただし、特定口座とNISA口座では税制が異なるため、売却時の手続きに注意が必要です。
今回のように、A証券で特定口座に65株、B証券でNISA口座に35株購入した場合、合計では100株となりますが、それぞれの口座は別管理されるため、株主優待や議決権の集計時にも考慮が必要です。
将来の売却で困る可能性は?
将来、イオン株を売却したい場合、特定口座では自動的に税金が計算・徴収されます。一方、NISA口座は非課税のため、売却益に税金はかかりません(非課税期間内での売却に限る)。
ただし、口座をまたいで同時に売却する場合、手続きがそれぞれ必要で、一括での処理はできません。売却のタイミングや戦略によっては「面倒だ」と感じる方もいるでしょう。
株主優待や配当の扱いは?
イオン株は100株以上保有で「株主優待カード」などが受け取れますが、複数の証券口座で保有していても合算されます。ただし、名義が同一人であることが前提です。
配当金についても、登録方法によっては「株式数比例配分方式」にしておくと、各証券口座に応じて自動的に配当金が分配されます。
おすすめの管理方法と今後の選択肢
これから長期的に保有を考えるのであれば、1つの証券口座にまとめることで管理がスムーズになります。NISA枠を優先して使用し、残りを特定口座で保有するというのも一般的な方法です。
どうしても複数口座にまたがる場合は、証券会社のアプリで保有株数を確認しやすいように設定したり、スプレッドシートで一括管理するのもおすすめです。
まとめ:分割と口座混在のポイントを押さえて賢く対応
イオン株の分割によって、買いやすくなったのは魅力ですが、複数の証券会社での保有は「管理」と「売却」の面で注意が必要です。
特にNISAと特定口座の使い分けや、将来的な売却戦略を踏まえ、口座整理や資産の見直しも視野に入れておくと安心です。今後も株式投資を続けるなら、このタイミングで口座管理の見直しをしてみてはいかがでしょうか。

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