つみたてNISAを利用していると、資金を一時的に引き戻したいという場面もあるかもしれません。楽天証券では、積立に回しているお金を直接「引き落とし口座に戻す」という機能はありませんが、間接的な手続きによって現金化し戻すことは可能です。本記事では、その手順と注意点について詳しく解説します。
つみたてNISAの資金はすでに投資に使われている
まず前提として、つみたてNISAで積み立てたお金はすぐに株式や投資信託の購入に充てられます。そのため、「積立用に引き落とされたけれどまだ投資されていない現金」が残っているケースは限定的です。
例えば楽天カード決済を利用している場合、積立設定日には即時決済され、そのまま投信購入へ進むため、現金が楽天証券に「待機」している状態は基本的にありません。
投資信託を解約して資金を戻す方法
積立済みの資金を現金化したい場合には、「投資信託の解約(売却)」が必要です。手順は以下の通りです。
- 楽天証券にログイン
- 「保有商品一覧」から該当の投資信託を選択
- 「解約」または「売却」ボタンをクリック
- 数量や金額を指定して解約を実行
解約が完了すると、数営業日後に楽天証券の「預り金」に現金として反映されます。
預り金を引き出して銀行口座に戻す手順
楽天証券の預り金は、以下の手順で銀行口座に出金可能です。
- 楽天証券トップページ「マイメニュー」→「出金」を選択
- 登録済みの出金口座(引き落とし設定口座)を選択
- 金額を入力して出金申請を実行
通常、申請から1〜2営業日程度で指定口座に着金します。
手数料とNISA制度上の注意点
楽天証券からの出金手数料は基本的に無料です(楽天銀行を指定した場合)。ただし、他行への出金には月1回無料・2回目以降に手数料が発生するケースもあります。
また、NISA口座で解約した場合でも「年間非課税枠」は復活しません。例えば10万円分を売却しても、その10万円分の非課税枠は戻らないため、慎重な判断が必要です。
具体例:10万円積立した直後に取り戻すケース
仮に、楽天カードで毎月10日に10万円積立を設定しており、11日に「やっぱり戻したい」と思った場合、その10万円はすでに投資信託購入に使われているため、該当商品の売却が必要です。
売却のタイミングによっては、解約価格が基準価額の変動によって上下し、元本割れする可能性もあります。
まとめ:つみたてNISAの資金引き出しは可能だが制約あり
楽天証券のつみたてNISAで積み立てたお金は、投資信託の売却→出金という流れで銀行口座に戻すことが可能です。ただし非課税枠の損失やタイムラグ、売却時の価格変動など注意点も多くあります。
計画的に資金を運用し、不測の出費が予想される場合は、あらかじめNISA以外の口座に余剰資金を準備しておくと安心です。

こんにちは!利益の管理人です。このブログは投資する人を増やしたいという思いから開設し運営しています。株式投資をメインに分散投資をしています。
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