2024年から新NISA(少額投資非課税制度)が刷新され、成長投資枠の活用に関心が集まっています。その中でも「配当重視の銘柄に投資すべきか?」「高成長株に振り分けるべきか?」という疑問を持つ投資家は多いでしょう。この記事では、配当株と成長株それぞれの特徴を比較しながら、新NISAの成長投資枠を効果的に使うための視点を解説します。
新NISAの制度概要と成長投資枠の特徴
新NISAはつみたて投資枠と成長投資枠の2つで構成され、成長投資枠では個別株式やETFなどへの投資が可能です。非課税期間が無期限化されたことで、長期視点での資産形成がしやすくなりました。
特に成長投資枠は、個別株投資によって「資産増加を狙いたい」人にとって魅力的な制度です。だからこそ、どのような銘柄に資金を投入すべきかが重要な判断材料になります。
配当重視の投資戦略のメリットと注意点
配当株への投資は「インカムゲイン=定期的な収益」を得たい方に向いています。特に高配当ETFや安定した業種(電力・通信・金融など)の株は、景気変動の影響を受けにくい傾向があります。
例えば、三菱UFJフィナンシャル・グループ(8306)は年利回りが高く、配当利回り重視の投資家から人気です。しかし、株価の大きな成長は見込みにくいため、短期的な資産拡大よりも「配当による継続的収入」を求める投資方針に適しています。
成長株への投資戦略の可能性
一方、成長株は企業価値が急速に伸びている企業を中心に投資します。たとえば、半導体・AI・再生エネルギーなど、未来の成長が見込まれる業種に投資することで、大きな値上がり益(キャピタルゲイン)を狙えます。
近年で言えば、東京エレクトロン(8035)やソシオネクスト(6526)などは急成長を遂げた銘柄です。配当は少ないかゼロである場合も多いですが、株価の伸びによって資産を一気に拡大させたい方に適しています。
どちらが正解か?分散投資でリスクを管理
結論から言えば、成長投資枠を「配当株と成長株のバランス」に使うのが合理的です。投資スタイルやライフステージによっても比重は変わりますが、リスク分散の観点からも両者を組み合わせるのが効果的です。
例: 成長株70%、配当株30%でリスクを取りつつ配当収入も狙う/逆に50代の方なら、配当株60%、成長株40%など保守的な比率にしても良いでしょう。
自分の投資目的と期間を明確にしよう
大切なのは「自分が何のために投資しているのか」を明確にすることです。5年以内に使う予定の資金を高成長株に全振りするのはリスクが高く、逆に20〜30年の運用期間があるなら、成長株にも積極的に取り組む価値があります。
また、将来の配当収入を年金代わりにしたいなら、今のうちから配当重視銘柄に投資し、長期保有によって株数と配当を増やすのも有効です。
まとめ:配当か成長かではなく「目的に応じたバランス」が鍵
新NISAの成長投資枠では、配当株と成長株のどちらにもメリットがあります。大切なのは、自身の投資目的やライフステージに合わせて使い分けること。100%正解という配分はありませんが、「バランス」と「時間」を味方につけることで、資産形成の可能性は大きく広がります。

こんにちは!利益の管理人です。このブログは投資する人を増やしたいという思いから開設し運営しています。株式投資をメインに分散投資をしています。
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