トレード手法として広く知られる「N波動(N波形)」は、トレンドフォロー型のエントリー戦略において非常に有効です。初心者から中級者まで実践しやすく、シンプルながらも高勝率が狙えるため、多くのプロトレーダーも愛用しています。
N波動とは?基本構造を理解する
「N波動」とは、相場が上昇→押し目→再上昇という3つの局面から構成される価格の動きで、文字通りチャートがアルファベットの「N」の形に見えることからその名がついています。
上昇トレンドの場合、①安値→②高値→③押し安値→④高値更新という流れが基本です。④の高値更新が起点となる場所こそが、N波動のエントリーポイントとされます。
なぜN波動がエントリーに適しているのか
多くのトレーダーがN波動を重視する理由は、トレンドの継続が確認された地点でエントリーできるからです。反転のリスクを抑えつつ、値幅をしっかり狙えるのが最大の魅力といえます。
また、移動平均線や出来高など他のテクニカル指標と組み合わせることで、より精度の高いトレードが可能となります。
N波動エントリーの具体的なやり方
例えば、次のような流れでトレードします。
- ①上昇トレンドを確認(移動平均線が上向きなど)
- ②押し目形成を待つ(フィボナッチ38.2~61.8%あたりが理想)
- ③前回高値を上抜けたタイミングでエントリー
このように、Nの「2本目の上昇」が確定した時点でのエントリーがもっとも安全とされています。
ダマシを回避するための注意点
N波動は非常に有効なパターンですが、ダマシの高値抜けに注意が必要です。直前の上昇が急すぎたり、出来高が伴っていない場合は一時的な抜けで終わることがあります。
このため、他のインジケーターとの併用(RSI・MACD・移動平均線など)や、複数時間軸での環境認識が重要です。
実例:ドル円チャートで見るN波動
たとえば、ドル円相場で以下のような動きが見られたとします。
- 安値 138.00 → 高値 140.00(上昇)
- 押し目 139.00(調整)
- 高値更新で141.00に到達
この141.00のブレイク直後がN波動のエントリーポイントとなり、トレンド継続が見込めます。
N波動以外との比較:WボトムやV字との違い
N波動は「トレンド継続」を前提とした戦略ですが、Wボトムは「反転」を狙う戦略、V字は急反発を狙う戦略であり、エントリー根拠がまったく異なります。状況に応じて使い分けが必要です。
まとめ:N波動はトレード戦略の基本
N波動を活用したエントリーは、テクニカル分析の基礎であり、トレンドに乗るためのシンプルで再現性の高い手法です。前回高値のブレイクポイントでのエントリーは、初心者にも扱いやすく、多くの場面で有効です。
ただし、すべてのN波動が成功するとは限らないため、複数の根拠を持って判断することが重要です。チャートを繰り返し検証し、実戦での精度を高めていきましょう。

こんにちは!利益の管理人です。このブログは投資する人を増やしたいという思いから開設し運営しています。株式投資をメインに分散投資をしています。
コメント