給与天引きで自社株を購入している人が、実は「株の仕組み」そのものを理解していないケース、あなたの周りにもいませんか?30代以上でも、株価の上下や配当の意味を知らないという人は意外と多いのです。本記事では、そうした“知らないまま株を買っている”現象の背景と、最低限知っておきたい株の基礎をわかりやすく解説します。
「株って何?」がわからないまま買っている人は多い
自社株制度が導入されている会社では、給料天引きで毎月自動的に株を買う人が多く、「買っている自覚はあるけど、何のためかはよくわからない」という声も実際によくあります。
たとえば、「株が上がれば得をする」「下がれば損する」というシンプルな原則さえ知らずに投資している人は、珍しくありません。特に義務的に参加している場合、関心が薄くなるのも無理はありません。
なぜ社会人になっても株の知識が浸透しないのか
義務教育では株式や投資に関する知識が教えられる機会がほぼないため、経済に詳しくない人は大人になっても「株=ギャンブル」というイメージのまま止まっていることがあります。
また、「貯金は安全」「投資は危険」という考えが長らく浸透していた日本の金融文化の影響も大きいです。
株式制度の基本をざっくりおさらい
株とは、企業が資金を集めるために発行する証券で、購入者は「株主」として企業のオーナーの一部になります。
株主は株価が上がれば売却益が得られ、また企業によっては配当金を受け取れることもあります。
逆に株価が下がれば損をしますし、業績が悪ければ配当もなくなります。つまり、株は“企業の価値に連動する資産”といえるのです。
自社株購入制度(従業員持株会)で起こる“誤解”
自社株制度では、「給与から自動で買われている=貯金のようなもの」と誤解されがちですが、実際は「企業の株価が下がれば元本割れもあるリスク資産」であることに注意が必要です。
中には「自社株なら安全」と思っている人もいますが、むしろ業績悪化時に給与も資産も同時に打撃を受ける“リスクの集中”になることすらあります。
実際にあったケース:知らずに数百万円運用していた同僚
ある30代の会社員は「なんとなく始めた自社株積立」で、気づけば数年間で200万円以上の株式を保有していました。しかし本人は「売れるとは知らなかった」「株価を見る意味がわからない」とコメント。
こうした例は珍しくなく、企業側も制度導入時の説明不足で理解が浅いまま運用が続くケースがあります。
最低限知っておくべき“株の本質”
- 株は値上がりすれば売却益が出る
- 値下がりすれば損をするリスクもある
- 配当金は企業が利益の一部を株主に還元する仕組み
- 売却や配当は課税対象になる(NISAなど非課税制度もある)
これらの基本を知っておくだけで、株に対する理解と向き合い方は大きく変わります。
まとめ
自社株制度を利用しているにもかかわらず、その仕組みやリスクを正しく理解していない人は意外と多く存在します。「株価が上がったら利益が出る」という基本的な構造を知らないまま投資していると、思わぬ損失や判断ミスにつながる可能性もあるため、まずは最低限の金融リテラシーを身につけておくことが重要です。

こんにちは!利益の管理人です。このブログは投資する人を増やしたいという思いから開設し運営しています。株式投資をメインに分散投資をしています。
コメント