楽天証券を利用していると、株式の売却後に銀行口座へ入金された金額が想定と異なる場合があります。特にNISA口座での売却や、投信の毎日積立設定、スイープ機能を併用している場合、金額に差異が生じる原因がいくつかあります。本記事では、それらの理由について具体的に解説します。
株式の売却とスイープ入金のタイミング
楽天証券では国内株式を売却した場合、受渡日は約定日の2営業日後(土日祝を除く)です。売却してすぐに銀行口座へ反映されるわけではありません。
例えば、6月17日(月)に約定した場合、受渡日は6月19日(水)になります。その日の夜に楽天銀行へのスイープが行われ、実際の入金確認は6月20日以降になるケースがあります。
スイープ機能と自動入金の動き
楽天証券の「自動スイープ機能」は、証券口座の余剰資金を楽天銀行に自動で移す仕組みですが、スイープのタイミングは受渡日ベースで夜間に処理されます。そのため、売却後すぐには移動しません。
また、スイープ対象の金額は一部拘束(後述)されることがあるため、全額が即時に移動されるとは限りません。
投信の毎日積立による拘束金とは?
楽天証券の「毎日積立」は、証券口座の現金から毎営業日一定額を引き落とし、指定した投資信託に積立投資するサービスです。この際、積立予定金額が「拘束」される場合があり、売却後の資金の一部がすぐにはスイープに回らない原因になります。
たとえば、6月17日に売却し、同日に投信の積立が行われる設定になっていると、その積立金額が一時的に拘束され、銀行口座への入金額から差し引かれて表示されることがあります。
配当金と入金金額の誤差
6月20日の入金額に関しては、保有株から発生した配当金が含まれている可能性があります。楽天証券では、株式の配当金は「配当金等受取日」に証券口座に反映され、スイープ対象となる場合もあります。
よって、6月18日約定の売却金額+配当金=6月20日入金額となっていることも考えられます。
金額の確認方法と対策
- 売却履歴・受渡日を楽天証券の「取引履歴」や「入出金明細」から確認しましょう。
- 投信の設定金額を確認し、拘束額がどの程度なのかも把握しておくと安心です。
- 配当金履歴も「配当・分配金明細」などから確認可能です。
こうした手順を踏むことで、スイープされた金額との差異の理由が明確になります。
まとめ:差額の原因を一つずつ確認すれば安心
楽天証券で売却後に入金された金額と約定金額に差がある場合、多くは「スイープのタイミング」「投信積立による拘束」「配当金の混在」などが原因です。
焦らずに取引履歴や明細を確認し、拘束額や反映時期を把握することが、トラブル回避や資金管理の第一歩になります。

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