SBI証券のiDeCoで自己負担になってしまった理由と対処法|企業型年金との違いも解説

資産運用、投資信託、NISA

iDeCo(個人型確定拠出年金)は老後資産形成の有効な手段として注目されていますが、仕組みをよく理解しないまま加入すると「思っていたのと違う!」という事態になることもあります。特に会社に企業型年金制度がある場合、自分でiDeCoに加入すると想定外の請求が来ることも。この記事では、SBI証券でiDeCoを始めたものの、自己負担が発生してしまった理由や、停止・見直しの方法について解説します。

iDeCoと企業型年金の違いを理解しよう

まず確認したいのは、あなたの勤務先が企業型確定拠出年金(企業型DC)に加入しているかどうかです。企業型DCは会社が掛金を負担する企業年金制度で、iDeCoとは別物です。

企業型DC加入者がiDeCoにも加入する場合、条件付きで可能ですが、勤務先からの事業主証明書加入者種別の指定などの手続きが必要になります。これを誤ると、企業が拠出するはずの掛金が反映されず、自分で支払うことになってしまいます。

なぜ自分に請求がきたのか?考えられる原因

SBI証券でiDeCo口座を開設した直後に自己負担が発生してしまった場合、以下のような原因が考えられます。

  • 「企業型DC加入者」としての手続きが未完了だった
  • 勤務先がiDeCoとの併用を許可していなかった
  • 会社負担ではなく「個人型」として登録されてしまっていた

このような場合、自動的に「個人型iDeCo」として処理されるため、掛金はご自身の口座から引き落とされる仕組みになります。

iDeCoを止めるには?加入停止・脱退の手続き

iDeCoを止めたい場合、「掛金の停止」と「脱退」の2つの方法があります。掛金停止は比較的簡単で、SBI証券のマイページや専用書類で「加入者から運用指図者へ変更」手続きを行うだけでOKです。これにより掛金の拠出が止まり、保有資産の運用指図だけができる状態になります。

一方、完全な脱退は以下の条件すべてを満たしていないとできません。

  • 加入期間が5年未満
  • 資産残高が25万円以下
  • 国民年金の未納がない
  • 企業年金にも加入していない

条件を満たさない場合は脱退ではなく、掛金停止のみが現実的な対処法となります。

会社と確認すべきこと:年金制度の仕組み

まずは勤務先の人事・総務部門に「企業型年金があるか」「マッチング拠出やiDeCoとの併用が可能か」を確認しましょう。企業型DCに加入している場合、以下のようなパターンがあります。

  • 会社が掛金を全額負担し、iDeCo併用不可(→自己負担は誤加入の可能性)
  • マッチング拠出可能で、iDeCo併用は不可
  • 制度上、企業型DCとiDeCoの併用が認められている(→条件付きでOK)

いずれの場合も、誤って個人でiDeCoに加入してしまうと、会社負担ではなく個人負担になってしまうため、入社時や転職時にしっかり確認することが重要です。

まとめ:iDeCoを始める前に勤務先の制度を必ず確認しよう

SBI証券でiDeCoを開設した後に自己負担が発生するケースは、勤務先が企業型年金制度を導入している場合に起こりやすいトラブルです。誤って個人型iDeCoとして登録されてしまうと、会社負担ではなく自分で支払う形になってしまいます。

iDeCoを止めたい場合は「掛金停止(運用指図者への変更)」を行いましょう。まずは勤務先の年金制度について正確に把握し、制度の併用可否を確認することが大切です。不明な場合は、証券会社や企業年金担当窓口に相談してみると良いでしょう。

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