株価が急落すると、経済全体に大きな悪影響を及ぼします。これは単なる投資家の損失にとどまらず、企業の活動や個人の消費行動、雇用の悪化にまで波及していきます。この記事では、高校の公共科目で問われる代表的な設問をもとに、株価暴落が引き起こす経済の悪循環について詳しく解説します。
株価が暴落したとき、企業や個人はどう反応するか
株価が暴落すると、企業や個人は先行き不安から出資や消費を減らす傾向にあります。資産価値の下落により「含み損」が発生し、将来に備えて支出を控える行動(これを「消費の縮小」と呼びます)が起きやすくなります。
物価・売上・資本への影響
支出が抑えられると、商品やサービスの需要が減少します。その結果、物価は下落します。企業の売上も当然ながら伸びず、さらに悪化が進みます。
また、株価の下落は企業の「信用」や「価値の裏付け」も下げてしまうため、資本が集まらない状態になり、新たな設備投資や雇用も抑制されます。
企業の経営状態と雇用への波及
このように売上が落ち、資金も集まらなければ、企業の経営状態は不調になります。
そして企業は「人員削減」や「新規採用の停止」といった措置を取り始めるため、失業者が増大していきます。
さらに出資や消費が減っていく“悪循環”へ
失業者が増え、所得が減少すると、さらに個人消費が冷え込み、企業の利益も縮小します。これにより出資も一層減らされることとなり、経済は不況スパイラル(デフレスパイラル)と呼ばれる悪循環に陥るのです。
金融機関への波及と信用収縮
この不況の中で、金融機関もかつて融資した資金を回収できなくなり、不良債権を多く抱えるようになります。これにより金融機関自身の経営が苦しくなり、新たな融資にも慎重になってしまい、企業活動全体がさらに鈍化するという負の連鎖が続きます。
まとめ:公共の設問における正解例
e=減らす
f=下落
g=伸びず
h=集まらない
i=不調
j=人員削減
k=増大
l=減ら
m=不況スパイラル(またはデフレスパイラル)
n=不良債権
このように、株価の暴落はあらゆる経済主体に連鎖的に影響を与えるため、政府や中央銀行が介入して市場を安定させる必要があるのです。

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